興南vs沖縄水産
1年生エース宮城の4安打完封で興南が僅差を制す
宮城(興南)
興南は1回、先頭の仲村 匠平が四球を得ると犠打と内野ゴロで三塁へ。4番當山 尚志が四球で繋ぐと5番勝連 大稀がレフト前へ運び先制した。興南は続く2回にも四球の走者を犠打で進める。9番宮城 大弥がライト前ヒットで一・三塁としてトップへ返すと、仲村 匠平がライトへ犠牲フライを打ち上げて2点目を加えた。
その後は6回に連打が出るなどしたものの、沖縄水産・上原 一帆の好投の前に追加点を奪えない。しかし、甲子園のマウンドを経験した宮城 大弥にはこの2点で十分だった。「余計な四球があったのでそこは反省点。でも自分はもっともっと上に行けると思うので、九州大会までにもっと成長した姿をみせたい」と試合後に語った宮城。偉大な先輩で、同じ一年生ながらエースとして活躍した島袋 洋奨は、第123回九州地区高等学校野球大会で佐賀学園(1失点)、波佐見(完封)を下してベスト4入りし、選抜高等学校野球大会への切符を手に入れた。宮城もその道を歩むことが出来るか。
敗れた沖縄水産だが、上原 一帆を中心に8年振りとなる4強入りしたことで、古豪復活を願ってきたファンの期待に十分応えたといってもいい。ただそこは一年生が多いチーム。カバーリングや走塁など、まだまだ未熟なところが見えたがその一方で身体能力の高さが目を引く。この試合でもセンターの平安 常人、レフトの桃原 蒼哉、サードの友寄 力斗の超ファインプレーには多くの拍手が起こった。3回以降、互角の戦いを見せたことが一年生中央大会そして来春へと繋がっていくのは間違いない。
(文=當山雅通)
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