旭川実vs稚内大谷
旭川実が完封勝利でベスト4へ
ピッチャー葛西柾斗主将(旭川実)
稚内大谷の佐々木 玲児投手(1年)と旭川実の葛西 柾斗投手(2年)による投げ合いで、両チーム無得点でゲームが進んだ。均衡が破れたのは4回。旭川実は一死一、二塁とすると、五番・熊谷 元稀外野手(2年)が三遊間へ深いゴロを放った。打球を処理しようとした稚内大谷のショート・井川 奨也内野手(2年)だったが、一瞬だけボールがグラブからこぼれた。その隙に二塁走者の葛西投手が一気に本塁を陥れ(記録は内野安打)、旭川実が1点を先制した。
7回に九番・小田島 利玖内野手(2年)のタイムリーで1点を追加した旭川実。今大会初登板の葛西投手が、稚内大谷打線を散発4安打に抑え完封。12年ぶりの準決勝進出を決めた。
旭川実は今大会3試合目。ここまで2試合はエース・坪井 陽汰(2年)が投げたが、「チームが勝つためには今日は坪井を投げさせられない。坪井のためでもあり、自分のためでもあった。強気でいけました」と主将でもある背番号8・葛西が見事なピッチングを見せた。坂口新(あらた)監督も、「味方のミスにも動じず、今までで一番良かったと思います」と讃えた快投。昨秋はエースとして投げていた男の意地がこもっていた。攻撃では4回の先制点での走塁。指揮官は「ウチがこだわってきた走塁」と話し、葛西自身も「ランエンドヒット気味にスタートして、攻めてアウトになるのは仕方ないと思って思い切って(三塁を)回りました」と喜んだ。
(文・写真=松倉 雄太)
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