市立川越vs聖望学園
市立川越、気迫の勝利!
3回、ワンチャンスを生かした市立川越。9番小菅がセンター前に初ヒット。1番岡本が手堅く送り一死二塁とチャンス。2番高橋の当たりは二塁正面の強いゴロ、これを二塁が弾きセンター前に転がる間に二塁走者が一気に本塁へ1点先行。勢いづく市立川越の応援団も最高潮。応える3番羽田もレフト前ヒットで一・二塁。続く5番河野がセンター右に運ぶ、これが犠牲フライとなり2点目が入る。聖望学園内野陣の乱れに乗じて2点先行し、試合の流れを呼び込んだ市立川越。自責点0で2失点の聖望学園先発坂本には痛恨のイニングとなった。
聖望学園打線も1回から4回まで毎回走者を出すが後続が凡退。市立川越先発の右腕太賀の低めに丁寧に投げる速球と落ちる変化球にタイミングを外され、5回から9回二死まで、14人が連続で抑えられた。特に5回は、一死から1番ハンソンがレフト前ヒットで出塁したが、2番山下の送りバントの構えに一塁走者が投手けん制に刺され流れを掴めず3人で抑えられた。
聖望学園先発の坂本は130キロ後半の伸びのある速球に縦の変化球を低めに集め9回完投。非安打6と散発に押さえ自責点0と好投も報われず。
聖望学園は、9回二死から5番高橋(那)のこの試合2本目の長打がセンター頭上を越える三塁打となり、続く、先発好投の坂本が執念のレフト前タイムリーで1点を返す。更に6番藪の4球目にワイルドピッチで坂本が二塁へ、一打同点のチャンス。ファールで粘る藪に対し市立川越の先発太賀も最後の気力を見せ、カウント2-2から低めへ変化球で勝負。バットが空を切りゲームセット。市立川越の試合にかける気迫と執念が勝った。共に6安打、三振7と互角に戦ったが、失策は市立川越が0に対し聖望学園は2と守りの差が勝敗を分けた試合だった。
(文・写真=編集部)
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