水口東vs長浜北星
公立対決を制した水口東が創部初の4強入り!
23日、皇子山球場では水口東対長浜北星の準々決勝がおこなわれた。長浜北星は3回戦で北大津にコールド勝ちを収め、長浜商工時代を含め40年ぶりのベスト8進出。ベスト4をかけた公立校同士の対決は午前10時4分にプレーボールがかかった。
先発投手は水口東が左腕の瀬古創真、長浜北星はサイドハンド右腕の八木諒樹。ともにエースナンバーを背負った三年生同士の投げ合いとなった。
初回に一死満塁のチャンスを作りながら、得点に結びつけられなかった後攻の水口東は続く2回、再び好機を作る。先頭の7番・青野一登(3年)が四球で出塁すると、8番・鵜飼崇正(3年)が内野安打。9番・谷口永(3年)が四球で続き、無死満塁の場面で水口ベンチが選択した作戦はスクイズ。結果的に1番・永野一輝(3年)はバットに当てることができなかったものの、投球をキャッチャーが後逸(記録は捕逸)。スタートを切っていた三塁ランナーの青野がホームを踏み、先制点が水口東に入る。
なおも無死二、三塁の場面で永野が中前にはじき返し、二者が生還。水口東がこのイニング3点を奪う。
長浜北星は初回と三回に先頭打者が出塁し、バントで得点圏に進めるも後続が続かず無得点。4回も一死後、4番・八木が四球を選ぶも、5番・中川黎哉(3年)の送りバントを水口東・瀬古が好フィールディングで処理し、一走を二塁で封殺。続く6番・木下永裁(3年)が三塁線を抜く二塁打を放ち、二死二、三塁と好機を作り直すが、7番・辻林太朗(3年)は右飛に倒れ、またしても無得点に終わってしまう。
水口東は2回以降、二塁打2本を含む4安打を放ち、得点機を三度作るも追加点を挙げるには至らず。
反撃に転じたい長浜北星だったが、5回以降はわずか1安打。7回以外は三者凡退に抑えられ、一点も奪えぬまま、最後の打者、中川がセンターフライに倒れ、ゲームセット。水口東が3対0で勝利を収めた。
ともに最後まで投げ切った両先発投手の投球数は瀬古が131球、八木が144球。試合の軍配こそ水口東に上がったが、一球一球に魂のこもった両エースの気迫あふれるピッチングは見応え十分だった。
水口東は創部初のベスト4進出。25日、決勝進出をかけ、昨夏の滋賀の覇者、近江と対戦する。
(文:服部 健太郎)
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