松山中央vs今治西
松山中央・萩森 彩人、快速球&縦スラ&カットで今治西に3安打14 K完投勝利!
過去10年間で夏4度の愛媛大会制覇。今大会もノーシードながら優勝候補の一角に上げられていた今治西を松山中央が下す大波乱。その立役者は「5月に明徳義塾と練習試合をした時に馬淵 史郎から『投手は速いだけではダメ。制球力を付けないといけない』と言われた後によくなった」と大会開幕前、吉田 茂雄監督も語っていたエース・萩森 彩人(3年・175センチ67キロ・右投左打・松山市立雄新中出身)である。
その後、夏までに腕を振れるカットボールを習得。その副産物として球速も最速137キロから143キロと6キロ増した萩森は序盤はストレート。中盤以降はカットボール・縦スライダー。最終回は再びネット裏偵察部隊のスピードガンで138キロを計測したストレートを決め球に今治西打線から次々と三振を奪取。
5回裏には今治西先頭打者9番の代打・深川 拓人(1年・左翼手・165センチ73キロ・右投左打・今治中央ボーイズ出身)に右中間突破の二塁打を浴び、なおも無死一・三塁から2番・大沢 勇登(3年・二塁手・168センチ63キロ・右投右打・今治市立西中出身)に左犠飛を喫して1点こそ失ったものの、失点はこれだけ。終わってみれば4回を除く毎回の14奪三振。130球3安打5四死球完投勝利を飾った。
松山中央打線も萩森の快刀乱麻に力を貸した。初回は二死二・三塁から5番・山﨑 壮一朗(3年・右翼手・162センチ65キロ・右投左打・松山市立道後中出身)の左前打と6番・平田 晴之佑(3年・遊撃手・161センチ58キロ・右投左打・松前町立北伊予中出身)の二塁内野安打で2点。3回表には無死二塁から3番・佐伯 亮輔(3年・三塁手・173センチ66キロ・右投右打・松山ボーイズ出身)の右中間二塁打で中押し。7回表には先頭打者9番・萩森の三塁打から1番・髙橋 拓真(3年主将・中堅手・170センチ69キロ・右投左打・えひめ港南リトルシニア出身)の左前打と、4番・宮田 迅人(3年・捕手・174センチ75キロ・右投右打・松山市立鴨川中出身)の左中間適時二塁打でダメ押し。試合巧者・今治西のお株を奪う理想的な試合運びで、松山中央が2年連続の大会2勝。3年連続の3回戦進出を決めた。
なお、松山中央の3回戦は7月23日(日)10時から[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]にて。対戦相手は初戦で新田との打撃戦を制した第3シード・済美である。
(レポート=寺下 友徳)
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