芝vs麻布
芝が14安打20得点で5回コールド勝ち!3番・田中 陸が3安打3打点の活躍!
共に中高一貫校で、私立の男子校同士の対戦となった芝対麻布。第1試合が延長10回の大熱戦となった影響で、予定より1時間遅れての開始となった[stadium]大田スタジアム[/stadium]の第2試合は初回から大きく動く展開となった。
試合は芝が背番号9の塩﨑 建太郎(2年) 、麻布は1年生ながら180㎝の長身投手・松永 貴裕の両先発で始まった。
注目の立ち上がり、麻布は1番、2番打者が倒れるも、3番・松永が右前打を放ってチーム初安打とする。しかし4番・丸山 公太郎(1年)が三ゴロに倒れ無得点に終わる。
先制点が欲しい芝は四球とエラーで無死一、二塁とすると、3番・田中 陸(3年)がセーフティバントを決めると、送球の間に二塁走者の石田 剛(3年)が一気に本塁を突き先制点を奪う。さらに一死三塁のとすると6番・礒貝 巧(3年)の左中間二塁打で4点目。ここから相手投手の制球の乱れを突き、芝がこの回打者17人の攻撃で一挙12得点を挙げる。
2回にも1点を挙げた芝は3回、先頭から3連打で2点を追加。犠打のあとさらに5連打で4得点し、続く7番・塩﨑が中越三塁打を放ちこの回7得点。なんと芝はこの回犠打を挟んで9連打の猛攻を見せる。相手投手を揺さぶって大量得点を挙げた初回とは打って変わって、この回は打線が爆発しリードを大量20点とした。
まずは1点を返したい麻布は5回表、先頭の小林 輝弘(1年)がこの回からマウンドに上がった田中 陸から四球を選ぶが、後続が倒れ得点ならず。この回でコールドが決まった。麻布打線は芝の3投手による継投の前に3安打無得点と抑え込まれてしまった。
コールド負けにはなったが、ベンチ入り10人のうち7人が1年生の麻布。150球近く投げ抜いたエースの松永、4番に座った丸山も1年生と秋以降に期待が持てるメンバーだ。
一方の芝は初回から大量リードを奪う展開となったが、相手バッテリーのミスを見逃さずに積極的に次の塁を狙う走塁を見せるなど、最後まで集中し、プレイが雑になることがなかった。守備も無失策と隙を見せず、攻守に圧倒した。
勝利した芝は次戦、16日に[stadium]明治神宮第二球場[/stadium]で安田学園と対戦する。「前後裁断」 をスローガンとしてかかげるチームは、今日の勝利は一旦忘れ、春の選抜にも出場経験のある強豪との勝負に挑む。
(レポート=林 龍也)
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