明大中野八王子vs聖パウロ学園
明大中野八王子の先発小林が粘り強い投球で勝利に導く!
好投した小林 利哉(明大中野八王子)
昨日の雨の影響で日程が変更となった大会2日目。この試合は明大中野八王子の背番号3、小林 利哉(3年)、聖パウロ学園は背番号10、髙橋 朋紀(2年)の両先発で試合が始まった。
聖パウロは初回に小林を攻める。「大会に初めて出て、最初は緊張しました」と語る先発・小林は連続四死球でピンチを作ってしまう。二死満塁の状況から聖パウロ学園6番、加藤 樹(3年)が中前に適時打を放ち、2点の先制に成功。聖パウロ学園は良いスタートを切った。
直後の2回裏、明大中野八王子は天野 翔太(3年)が二塁打でチャンスメイクすると、先制点を取られた小林の適時打で1点を返す。3回には四球で出たランナーを、3番で主将の大池 稜(3年)が適時右前打を打ち、すぐさま同点に。この日猛打賞だった大池は「厳しい球を見切れて、甘い球を積極的に行けたのが良かったです」と振り返る。
6回に1点を加え、7回にも飯嶋 圭吾(3年)の適時中前打が飛び出す。飯嶋は「冬にボールをたくさん打って、強く振れるようになってきています」と冬のトレーニングの手応えを感じている様子だ。これで明大中野八王子が2点のリード。
初回こそ失点を許した小林だったが、2回以降は粘りのピッチングで得点を許さない。ピンチはあったものの、6回までスコアボードに0を刻む。
聖パウロ学園は7回裏に一死満塁のチャンスを作り、眞弓 国明(2年)が犠飛で1点を奪うものの、小林が粘りを見せ、最少失点で切り抜ける。「ピンチほどピッチャーは盛り上がらないといけないと思っているので、今日はそれを意識しました」と小林。
その後明大中野八王子は8回に2点を追加し、6対3。そのまま試合は終了し、明大中野八王子が勝利を決めた。
明大中野八王子監督の椙原 貴文監督はこの試合について「春まで時間が空いたので、序盤は苦しくなるぞと言っていた。まあ予想通り、うまくいかないなという感じでした」と振り返った。また「今日のヒーローは小林。彼が厳しいところを耐えて、四死球を出しながらも粘ってくれたのが、勝因でしょうね」とチームを勝利に導いた小林を称賛。
次戦に向けての意気込みを伺うと、椙原監督は「相手はシード校。胸を借りると言ったら変ですけど、自分たちが今どこまでできるのかというのを挑戦して、すべて出し切りたいです」と語ってくれた。
勝利した明大中野八王子は4月4日に[stadium]江戸川区球場[/stadium]にて、シード校の城西大城西と対戦する。
(取材・写真=編集部)
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