立教池袋vs専修大附
立教池袋の好投手・小幡圭輔が1安打完封!進化の軌跡に迫る!
小幡圭輔(立教池袋)
春季東京大会1日目。大会開幕前日から降り続くの雨天の影響で多くの会場で中止となり、試合が決行できたのは、[stadium]明治神宮第二球場[/stadium]と[stadium]大田スタジアム[/stadium]の2会場のみとなった。[stadium]大田スタジアム[/stadium]の第1試合の立教池袋vs専修大附の一戦は立教池袋が試合を優位に進めた。
5回裏、8番に座るエース・小幡圭輔(3年)が右前安打で出塁すると、9番河野荘志(3年)の犠打で走者を進め、1番福嶋裕貴(2年)は、中前安打で一死一、三塁。さらに2番高橋伸太朗(3年)の先制打で1点を先制。さらに3番山根祥吾(3年)の犠飛で2点目を入れた。
そして8回裏は、専修大附の守備ミスが絡んで、3点を追加。5対0と点差を広げると、エース・小幡が1安打完封勝利。2回戦進出を決めた。
1年生の時から伸びのある速球を武器に都内では注目投手の1人に上がっていた小幡。経験値の高さが買われて、主将に就任した。昨秋はブロック予選で佼成学園に逆転負け。
「自分のスタミナ不足を痛感した試合でした」と振り返る小幡。冬場は走り込み、ウエイトトレーニングの量を1年時よりも増やし、投球練習も2日に1回は行い、多いときは1週間の投球数は500球に達した時もある。一冬超えて、完投しても、まだ軽いといえるほどスタミナとなった。
この日は地区予選と比べると状態は良かったと語る小幡。ダイナミックに全身を使って投げ込む投球フォームは、しっかりと鍛え込んできたと伺えるものだった。
フォームを細かく分析すると、ノーワインドアップから始動し、左足を胸元の近くまで上げていきながら、バランス良くたち、左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら、膝を曲げてゆったりと着地する。左腕のグラブを斜めに伸ばしてうまく開きを抑えたフォームで、テークバックの動きを見ると、内回りの旋回をしていきながら、しっかりと肘を上げる。特に素晴らしいのは胸郭の使い方で、しっかりと胸を張ってリリースポイントに入ることができるので、球もちが実に良い。
ストレートはコンスタントに135キロ前後を計測。そのストレートが低めへしっかりと伸びる。小幡も、「低めへのストレートは特に自信に持っています」と胸を張る。
この試合は、5四死球出しながらも、要所で切り抜け、1安打完封勝利。108球を投げたが、「冬のトレーニングと投げ込みの成果から、まったく疲れがないです」と笑顔で振り返る小幡。
古賀賢之監督は、「主将をやることで、自覚が芽生えたと思いますし、まだまだ求めるものは高いですが、よくやっています」とエースの成長に目を細める。
今後の試合へ向けて小幡は「四死球は減らしていきたいですし、シード権獲得がこの大会の目標。4回戦まで勝ち上がって、もし帝京と当たることとなれば、絶対に抑えたい」と強く誓った。
(取材・写真=河嶋宗一)
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