明徳義塾vs帝京第五
明徳義塾、6年ぶり秋の四国頂点獲得、作新学院との「リベンジマッチ」へ!
6年ぶり8度目の秋季四国大会優勝を喜ぶ明徳義塾
準決勝・済美戦の2回表8得点に続く明徳義塾の「集中力」が1回表から炸裂した。
四球・失策の走者を確実に送り、なおも準決勝・英明戦171球完投からの連投となった帝京第五先発・岡元 健太朗(2年・左投左打・168センチ67キロ・貝塚リトルシニア<大阪>出身)が四球を与えての一死満塁から、5番・久後 健太(一塁手・右投右打・178センチ70キロ・小野ボーイズ<兵庫>出身)が左中間を破る二塁打でまず2点。続く谷合 悠斗(左翼手・右投右打・178センチ80キロ・岡山メッツ<岡山・ヤングリーグ>出身)も左翼線に運ぶ2点二塁打。さらに近本 攻生(2年・二塁手・右投右打・174センチ68キロ・生光学園中<徳島・ヤングリーグ>出身・元:侍ジャパンU-15代表)の適時打で岡元を22球でマウンドから降ろすと、8番・筒井 一平(2年・捕手・右投右打・170センチ67キロ・伊予市立伊予中出身)の連続適時打で計6点。
昨年の同大会決勝戦では高松商(香川)の前に1対6で完敗。「ここまで来たら四国チャンピオンになりたい」馬淵 史郎監督をはじめ、チームの強い想いが初回に凝縮された形になった。
一方、明徳義塾先発左腕・北本 佑斗(左投左打・170センチ70キロ・泉北ボーイズ<大阪>出身)は、8四死球「調子はよくなかった」と自認する状態の中でも帝京第五を8回2安打無失点に抑える力投。「変化球で3ボールになっても、変化球を続けていく」筒井との粘り強い共同作業が光った。
この秋は一塁コーチャーや伝令として「チームを声でまとめる」役割を果たした主将・山口 海斗(右翼手・2年・右投右打・180センチ75キロ・倉敷ピーチジャックス<岡山・ヤングリーグ>出身)は伝令で監督からの指示に加えこう言い続けた。
「今までやってきたことはどこにも負けていない」。県大会決勝戦後、そう言い切れる練習を積んだことが決勝戦・15対1で香川西を破った(試合レポート)2010年以来、6年ぶり8度目の秋季四国大会優勝と、6年ぶり6度目の明治神宮大会出場権を手にした原動力となったのである。
同時に2年連続17度目のセンバツ出場も決定的となったが、彼らの現状における目線はそこではない。この試合4打点。大会10打点の久後は強い視線で話す。「明治神宮大会では作新学院(栃木)にリベンジして優勝したい」
誰1人として忘れていない夏・甲子園準決勝での「2対10」。11月11日(金)8時半、神宮の杜で彼らは関東王者・作新学院とのリベンジマッチへ立ち向かう。
(文・写真=寺下友徳)
注目記事
・2016年秋季大会特設ページ