花咲徳栄vs八潮南
花咲徳栄、甲子園後、初の公式戦！投打の柱が魅せる！
西川愛也（花咲徳栄）
選手権ベスト16の花咲徳栄が初戦を迎えた。しかし岩井隆監督が「硬い！」と答えるように初陣ということでどうも硬さが見られた試合であった。1回表、八潮南の2番倉本の二塁打、3番濱口の二塁打で1点の先制を許したが、3番西川愛也が初球を打って同点本塁打を放つ。
3回裏、花咲徳栄は9番鈴木の二塁打から始まり、1番千丸剛の犠打、2番岩瀬の犠飛ですぐに勝ち越しに成功。さらに5回裏にも一死一、三塁から2番岩瀬のスクイズ犠打でさらに3対1と点差を広げた。
しかしその後、なかなか1本が出ないまま、エースの清水達也が1失点完投勝利。[stadium]甲子園[/stadium]ではリリーフとして最速143キロを計測した投手だが、この日は常時130キロ前半（最速133キロ）。テークバックを大きめにとって、上体を鋭く振る本格派らしいフォームなので、130キロ前半でも想像以上にボールの強さを感じさせる投手だ。スライダー、カーブをテンポよく投げ分けながら打たせて取る投手で、先発投手として、リリーフで投げるほどの球速が出るまでになるともっと見方が変わる投手だろう。
そして[stadium]甲子園[/stadium]では勝負強い打撃を見せた西川。バットを立てて構え、打つ直前になって、バットをヒッチさせて振り抜いていく独特の打法。スイングは鋭く、初回の本塁打もまさに圧巻だったが、その後、第4打席の安打のみ。どうもタイミングが合っていないのを見ると、これも初戦による硬さだろう。
この日は4番に1年生の野村を使うなど、いろいろ戦力を試している花咲徳栄。代が変わっても、やはり堅実に守り抜く野球を見ると、やはり今年も埼玉県の中新チームであることは間違いない。
