成立学園vs都立足立東・都立桐ヶ丘・東京学園・都立農産・都立三宅
熊倉凌、栁谷樹之介の2発で成立学園がコールド勝ち!
気温もぐっとあがった7月11日、[stadium]明治神宮第二球場[/stadium]では2回戦2試合が行われた。
第1試合は、成立学園と都立足立東・都立桐ヶ丘・東京学園・都立農産・都立三宅の5校連合の対戦。
成立学園・手塚 大貴、5校連合・八木 豊(都立足立東)の両先発で始まった試合は、両者初回の攻撃を3人で終える静かな立ち上がり。
その静寂を打ち破ったのは、成立学園4番・熊倉 凌だった。2回の表、先頭打者として入った打席で、打った瞬間にわかるレフトへの特大ホームランを放ち、成立学園が先制する。成立学園はさらに2回にも3番・大角 健人、4番・熊倉の連続タイムリーで2点を追加、3対0とリードを広げる。
5校連合は4回裏、この回先頭の2番・浜川 隆也(都立足立東)がセンター頭上を越えるツーベースで出塁。するとすかさず3番・田澤 優二(都立足立東)がライトへタイムリーを放ち、1点を返す。4番・中村 和貴(都立農産)もヒットで続き無死一二塁となったところで、成立学園はピッチャーを背番号1の福永 龍生にスイッチする。
こうしてエースを引きずり出すことに成功した5校連合だったが、その後福永にダブルプレーと三振に打ち取られ、追加点を奪うことはできなかった。
追われる成立学園は5回表、一死から四球とヒットで満塁のチャンスを作ると、5番・奥山 滉大が押し出しの四球を選びまず1点。6番・小田 和弥が走者一掃となる3点タイムリースリーベースを放ち、7対1。さらに7番・栁谷 樹之介が2ランホームランをライトへと放り込み、この回一挙6得点。5校連合を突き放しにかかる。
6回、成立学園2番・安才 颯がこの日2本目となるツーベースで出塁するなど無死満塁のチャンスを作ると、まず5番・奥田がタイムリー。そして小田がまたも走者一掃の3点タイムリーツーベース、7番・栁谷もタイムリーと攻撃の手を緩めず。成立学園が14対1の6回コールド勝ちをおさめ、3回戦進出を決めた。
最終的に点差はついたものの、都立足立東・都立桐ヶ丘・東京学園・都立農産・都立三宅の5校連合の序盤の粘りとひたむきさは球場の高校野球ファンにも印象付けられたはずだ。そのことは、試合が進むにつれ徐々に声援が多くなっていったことが物語っている。
(文=青木 有実子)
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