明石商vs神港学園
エースに次ぐ投手育成
明石商業・山﨑伊織
初回に失った3点のビハインドを、3回までに跳ね返した明石商が秋3位の神港学園を破り、秋に続いてのベスト8進出を果たした。
2回戦を勝ち、夏の兵庫大会の第1シードを獲得。明石商の挾間善徳監督はこの3回戦の先発に背番号10の三浦功也(3年)を起用した。昨秋の近畿大会でも登板している投手だが、春の選抜では登板機会なし。エース・吉高壯(3年)に次ぐ投手をと指揮官は送り出したが、立ち上がりに3連打などで3点を献上してしまった。「リリースの時のトップの位置がうまくできていない」と分析した指揮官。2回以降は失点しなかったが、4回でマウンドから降ろした。
初回の三浦のピッチングを見て、「いつでも行けるように準備していました」という背番号11の山﨑伊織(3年)が5回からリリーフ。好調の打撃と足の速さを買われて、この試合では5番レフトでスタメン出場。打つ方では内野安打3本を含む4安打と活躍していたが、マウンドに上がると自己最速を更新する148キロの直球を主体に神港学園打線を2安打2失点に抑えた。9番打者の相手投手に四球を与えるなど課題はまだまだあるが、「(OBである)日体大の松本航のようになってほしい」と指揮官も期待する。
夏の兵庫大会は7試合。エース吉高の負担をどれだけ少なくできるかは、この3年生投手2人の成長にかかっている。
(写真:中谷明 img001~img027)
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