ふじみ野vs早大本庄
投手の好投に光る守備!延長10回の熱戦を制したのはふじみ野!
先発 遠藤(ふじみ野)
[stadium]熊谷運動公園野球場[/stadium]にて行われた春季埼玉県大会2回戦。
1回表、早大本庄は1番・真中が左前へ二塁打を放つと2番・新井(裕)の内野安打にて三塁へ進み打者2人目にして得点圏内へとランナーを進めるも、走塁ミスによりチャンスを逃してしまう。
その後は両チームに好プレーが飛び出す。
まず2回表、早大本庄6番・高岸が放った左越安打になろうかという当たりをふじみ野レフト佐々木がファインプレーを見せて点を与えない。負けじと2回裏、早大本庄はふじみ野7番・岩國が放ったポテンヒットになる当たりをセンター原田が前へ飛び込みダイビングキャッチ。両校の先発投手が力投する中、チーム全体で守備を光らせる展開が続く。
7回裏には好投を続けていた早大本庄の池田が四球を出すこともあったが、崩れずに守りきると両校得点を奪えないままついに延長戦へと突入する。
お互いに投手を代えずに挑んだ延長10回裏、ふじみ野4番・高野が初球を振り中前安打で出塁すると、得点圏に走者を置いて、5番・坂田も後を続くように中前安打を放ち見事なサヨナラ勝ちを収めた。
試合後、ふじみ野高校山崎監督は投手戦を見事に乗り切った遠藤投手について「とにかく頑張ってくれた。試合が進むにつれストレートが良くなって期待以上の働きをしてくれました」と褒め称えた。
今試合を振り返り「普段の練習試合でも1対0や2対0などあまり打撃戦ではないので、我慢強く試合運びを出来るチームだと思っている。
三振が多かったものの、各々が打席で粘ってくれたので相手投手を疲れさせることが出来きたのではないか。終盤では相手投手が低めのインコースをついてきていたため、ランナーが出たらエンドランをかけとにかく走れという指示をだした。自チームらしく打ってとるよよりは足で獲れということですね」と語ってくれた。
29日に行われる強豪・花咲徳栄高校との次戦に向けては、今回とは違い球数を気にするよりは早い段階からもっと思い切り振れるように打撃練習を行い、準備をすると語った。
この試合で唯一長打を放ち、延長10回にはサヨナラのランナーとして塁に出た4番・高野はふじみ野の大黒柱として期待される1人。他には、練習試合ではHRを放っているという尾池・坂田がいかに本番で活躍出来るか。次戦の打線の奮起に期待したい。
(文=吉田優織)
注目記事
・2016年度 春季高校野球大会特集