相模原vs神奈川大附
春準Vの相模原、神奈川大附に快勝し3回戦突破!
曇天に包まれた[stadium]横浜スタジアム[/stadium]第2試合は、神奈川大附と相模原の対戦。両校のスターティングメンバー発表と、気合の入ったウォーミングアップを経て、スタジアムのボルテージも高まりを見せた12時09分にプレイボールを迎えた。
戦前の予想通り先手を取ったのは、全国屈指の激戦区神奈川で頭角を現す相模原。
昨夏は初の8強入り、新チーム結成後の秋季大会では実に49年ぶりとなる4強、そして今春は初の関東大会出場とここ3大会連続で好成績がずらり。悲願の甲子園出場へ、この試合でも序盤から強打が炸裂した。
1回裏、先頭打者・木村 拓紀の右前安打をきっかけに一死満塁の好機を作ると5番・宮崎 晃亮の内野ゴロの間に1点を先制。さらに続くチャンスに6番・柴田 高平が初球を叩き、中堅手の頭上を襲う適時三塁打。走者2人が一気に生還し、3点のリードを奪った相模原が初回から主導権を握る。
一方の神奈川大附は2回、3回、4回と続けてスコアリングポジションに走者を進め、相模原先発右腕・宮崎を攻めるも、あと一本が出ないもどかしい展開。特に失点直後の2回表は4番・下河内 啓太の右前安打、5番・横山 大成の四球に、犠打を挟んで一死二、三塁の絶好機を作り出したが、後続が凡退し得点ならず。やや不安定な立ち上がりの宮崎を仕留めきれなかった序盤の拙攻が、後の試合展開にも響いた。
2回以降は両先発投手の粘投が光り、スコボードに「0」が並ぶ。
均衡した展開を破ったのは3点リードの相模原だった。強く降り出した雨にたまらず観客が傘を開き始めた6回裏、2回以降打ちあぐねていた神奈川大附先発・近松 虎太郎からこの回先頭の7番・後藤 寛生が左翼線への二塁打を放ちチャンスメーク。続く9番・本郷 佑弥が確実に犠打を成功させ一死三塁の局面を迎えると、ここで9番・小野沢 憲太は意表を突くスクイズを敢行。これが見事に成功し、相模原が貴重な追加点を挙げた。
さらに続く7回には4番・森山 皓介の犠飛で1点、そして8回にも相手の失策を得点に結びつけ計6点を奪った相模原。
投げては先発・宮崎が好投を継続。リードを広げた直後の7回表には、神奈川大附8番・近松、9番・樋口 雄大、1番・石田 賢をいずれも早いカウントで追い込み初回以来となる三者凡退に斬って取る。続く8回表には、神奈川大附5番・横山に右中間への適時二塁打を許し1点を失うも、宮崎は8回を投げてわずか1失点の力投。エースとしての働きを十分に披露した。
その後、相模原は投手を宮崎から2番手・東 陵平にスイッチすると、9回のマウンドを託された東は、神奈川大附の攻撃を三人で打ち取りゲームセット。初回の先制攻撃から終始主導権を握り続けた相模原が6対1の快勝で4回戦進出。春に続く快進撃は今後も続きそうだ。
(文=金子侑史)
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