都立永山vs聖徳学園
都立永山辛勝!3回戦へと駒を進める!
昨日にも増して気温が上がるとの予想の東京都。風が強く、気温以上に体感温度は高くはない。しかし、フライの処理に注意が必要な気候となっていた。天然芝が美しい、[stadium]上柚木公園球場[/stadium]を会場として、西東京大会2回戦が行われた。
初戦、5回コールド14対2で都立町田工を破り、勢いに乗る聖徳学園と、本日が初戦で少し緊張した面持ちの都立永山との対戦。聖徳学園は登録人数17人中3年生が3人という少数精鋭のチームであるが、練習からは人数以上の活気が感じられる。一方、都立永山はブラスバンドの応援団も駆けつけ、気合十分だ。
試合は初回から動く。
1回裏の聖徳学園の攻撃。緊張からか、都立永山中田 勇太君の制球が定まらず痛恨の2者連続の四球。無死一、二塁となった場面で、続く3番・西 俊一君の犠打でチャンスを一死二、三塁とすると、盗塁の際の守備連携のミスで1点を挙げることに成功。1回が終わって聖徳学園1対0でリード。
しかし、その裏に都立永山も仕掛ける。
先頭が倒れたのち、5番・星野 武志君、6番・高野 樹君の連続ヒットで一死一、二塁のチャンスを作る。そして、一塁走者高野君の盗塁、続く7番・丸本 彪太郎君の四球などで二死満塁となったところで、9番・島田 憲志君が適時二塁打を放つ。風もあり、思ったほどの伸びはなかったが、左中間をしっかりと破った適時打であった。スコアは2対1。都立永山は見事に試合をひっくり反した。さらに、続く3回も敵失絡みで1点を追加。3対1で都立永山リードで試合は展開される。
中盤は両者譲らない我慢の時間となったが、どこかテンポの悪い試合運び。1本が出たチームに流れが傾きそうな雰囲気であった。そして迎えた5回裏の聖徳学園の攻撃。死球、犠打で二死二塁のチャンスを作り、1番・板倉 光陽君の適時右三塁打が飛び出す。風が強く、外野への打球はどこに落ちるか分かりづらい中での1本となり、嫌な雰囲気を払拭する。しかし、試合は3対2で都立永山リードのまま。
追加点が欲しい都立永山、逆転したい聖徳学園であったが、その後何度も惜しい場面を作るも得点できず。9回裏には、二死一、二塁のチャンスを聖徳学園が作るも一歩及ばず。序盤でのリードを守りきり、都立永山が3回戦へと駒を進めた。
(文=高校野球ドットコム編集部)
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