日大鶴ヶ丘vs都立杉並
15安打13得点と夏連覇に向けて好発進の昨夏王者・日大鶴ヶ丘!
試合開始の12時45分には、昨日までの雨天が嘘のように天気に恵まれた[stadium]府中市民球場[/stadium]での第2試合の日大鶴ヶ丘vs都立杉並が開始された。昨夏の優勝校である日大鶴ヶ丘が登場するとあって多くの観客が訪れ、3塁側応援スタンドは日大鶴ヶ丘応援団の鮮やかなピンク一色に染まっていた。
両チームの先発投手は、ともに背番号1を背負う山﨑 章雄(日大鶴ヶ丘)と大谷 泰輝(都立杉並)。
昨夏の王者・日大鶴ヶ丘は、初回から攻撃を仕掛ける。
1番・西田 賢太が死球で出塁し、2番・石崎 龍之介も四球を選び、3番・山岸 哲也が送りバントを決め一死二、三塁のチャンスをいきなり作る。ここで4番・井上 洸喜の右翼への犠飛で1点を先制する。
3回にも、3番・山岸が左中間を破る適時3塁打で1点、相手のミスも重なりさらに1点を追加。続く4回にも1番・西田の中前安打で1点を追加し4対0とする。
しかし、その裏に都立杉並も反撃する。
1番・恩田 翔斗がサード強襲の安打で出塁すると、4番・伊藤 嵩宣の内野安打で1点を返す。応援スタンドの大きな声援も後押しし、5番・吉村健の放った打球を見て3塁走者が本塁を狙うもタッチアウトとなり追加点は奪えなかった。
この1点が日大鶴ヶ丘の闘争心に火をつけたのか、翌5回表の日大鶴ヶ丘で打線が爆発する。
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日大鶴ヶ丘・先頭の4番・井上 洸喜が中前安打で出塁すると、二死から7番・遠藤 有悟の左翼のフェンス直撃の2塁打で1点をすぐさま返すと、8番・山﨑 章雄も出塁し、9番・石塚 智陽の自らもセーフとなるスクイズで1点を追加。
これまで全打席で出塁している1番・西田 賢太は中前に落ちる安打で1点、2番・石崎 龍之介は四球を選び二死満塁の好機を作り、打線の火付け役となった4番・井上に再び打席が回ってくる。ここで井上は、3塁手横を抜ける適時打で2点を追加し、この回だけで6点をもぎ取った。
大量リードを得た日大鶴ヶ丘は、先発投手の山﨑から小林 元に交替する。これを期に反撃したい都立杉並だが、替わった小林の前に後1本が出ない。しかし最後まで諦めない都立杉並の気持ちが形となって現れる。
7回裏に意地の強襲打で1点を返すも、その後本塁死、左翼フライに抑えられ試合終了。
試合を振り返ると15安打13得点で都立杉並を圧倒し7回コールド勝ちを収めた日大鶴ヶ丘。
先発した山﨑は4回こそ1点を奪われたが、終始危なげないピッチングを披露した。ピンチの場面でも2度の本塁でのアウトを含む好守を見せ、大会2連覇に向けて好発進の日大鶴ヶ丘は、7月14日に八王子市民球場で都立田無工と都立秋留台の勝者と対戦する。
(文=佐藤友美)
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