都立江戸川vs都立墨田工
昨秋の対戦、再び!引き締まった試合を制したのは都立江戸川!!
9回を投げ4安打完封の浦壁真也(都立江戸川)
昨日から降り続ける雨の影響で、第1試合の八王子と佼成学園の試合が明日に順延になる中、午後から雨も止み約1時間遅れでスタートした都立江戸川と都立墨田工の試合。
「昨日から、(今日)試合は絶対にやるからと選手に伝えていた。もし雨だからといって気持ちが作れないようだったら、勝負する前から負けるという話はしてありました。今日、選手たちは集まったときから『今日やるぞ!』という表情できてくれた」と都立江戸川の芝監督が語るように、選手たちが躍動した。
試合は、初回から動いた。都立江戸川の1番・吉田賢人に投じた1球目が死球となり、いきなり無死からランナーを出す展開となった都立墨田工。2番・廣瀬駿平にも四球を与え、迎えた4番・加藤将和が右翼へ弾き返し、これが適時二塁打となり都立江戸川が1点を先制する。
しかし、この後両チームともヒットや四死球で得点圏にランナーを進める場面が何度もあったが、本塁を踏むことができない緊迫した攻防が続く。
この均衡を破ったのは、再び都立江戸川。8回表の攻撃は、先制の適時打を放った4番・加藤からの打順。加藤の打った打球は、再び右翼方向に飛び安打となる。続く5番・下口翔也が送り、6番・熊谷拓也が放った打球は左翼前に落ち、適時安打となる。都立江戸川は8回に貴重な追加点を挙げた。
9回の裏、緊迫した攻防は試合終了まで続く。無死でランナーを出してしまうも、牽制で刺したり、死球を与えた直後に安打を打たれるも、先発・浦壁真也がしっかりと抑え、2対0で都立江戸川が勝利した。
試合直前まで降り続いていた雨の影響で、グラウンドコンディションが悪い中、両チームとも失策無しの引き締まった試合を展開してくれた。特に都立江戸川の先発・浦壁は9回を投げ4安打完封。都立墨田工の先発・青木洸も9回を投げ2失点と好投した。
先制点を挙げた4番・加藤将和(都立江戸川)
試合後に、都立江戸川・芝監督、都立墨田工・中島監督に話を聞くと、ともにポイントだと挙げた試合の場面は、初回の攻防であった。
芝監督は「今日は浦壁が完封してくれたので、上出来すぎる内容でした。また加藤も最初に打って4番の仕事を果たしてくれました」と振り返る。
一方の中島監督は「先頭から四死球を連続で出して、その後4番に打たれてしまった。初回の立ち上がりに得点を取られたことがポイントでした」と語る。
昨秋の大会で対戦していた都立江戸川と都立墨田工。前回(試合レポート)は都立墨田工が勝利した。前回も今回同様に競った試合だった。
芝監督は「秋は1点のみで打てずに負けてしまった。今日は打って得点を取って勝ちたいというのも選手の中にはあったと思うんです。それができて良かったと思います」と昨秋のリベンジを果たし笑顔を見せる。
都立江戸川は、昨秋の王者・東海大菅生と4月19日に[stadium]明治神宮第二球場[/stadium]での試合が決まった。
次の試合に向けて「うちは1回戦から常にチャレンジャーなので。東海大菅生は選抜大会にも出た昨秋の優勝校ですから。ただ、負け試合をしに行くわけではないので、うちらしいことをして勝ちたいと思います」と芝監督。
昨秋から成長した都立江戸川ナイン。次も引き締まった試合を見せてくれることだろう。
なお、本日の八王子市民球場の第1試合の雨天順延の影響は以下の通りとなった。
4月12日(日)
第1試合 八王子vs佼成学園 9:00
第2試合 聖パウロ学園vs日大三 11:30
第3試合 早大学院vs早稲田実 14:00
(文=佐藤 友美)