日大二vs都立三田
「ソツのない攻撃を見せた日大二がブロック決勝へ!」
秋の大会でスタミナ不足を感じ冬は走り込み・トレーニングをして成長した速球派右腕の日大二・村田 匠(3年)が136キロの速球を武器に都立三田を抑え込み1失点完投勝利を挙げた試合を詳しく振り返る。
秋の雪辱をバネに、日大二・村田が完投勝利!
村田匠(日大二)
[stadium]日大二高立川グラウンド[/stadium]で行われた一次予選第16ブロック1回戦。日大二・村田 匠(3年)はストレートの球威が終盤まで落ちず一冬超えてたくましい体つきになり成果を存分に発揮した試合で5対1で勝利した。
先制したのは日大二だ。2回裏、6、7番が四球、内野安打で出塁すると8番・村田 匠(3年)が一塁側に犠打をしっかり決めて一死二、三塁から9番・豊泉 恵太(3年)が一塁線へスクイズ。これをしっかり決めて日大二が先制。日大二・田中監督らしい細かい野球で得点を奪いにいった。
4回裏も7番・沖倉 司(3年)が右前に安打を放ち次打者がしっかり犠打を決める。9番が凡退し二死二塁から1番・上原 和人(3年)が右前に安打を放ち二塁走者の沖倉がホームイン、日大二が2点目を奪いスコアを2対0とした。
一方反撃したい都立三田も決して捉えた打球ではないが安打を重ねチャンスを作るも犠打失敗、ライナーで走者が飛び出してしまうなど得点まで至らない。日大二・村田も
「真っ直ぐで押していこうと決めていました」
と言葉通り困ったら直球を投げ、相手打者が直球を狙っていると見るや、ときより落ちる球を投げ的を絞らせない投球は一冬超えて成長したのではないだろうか。
追加点が欲しい日大二は7回裏の攻撃。1番・上原が中前安打で出塁しチャンスメイク。これを2番・新村 怜(3年)が犠打で送り3番・栗原 陸(3年)が四球で出塁。4番・高桒 一真(2年)が三ゴロを打つが走者は動けず。二死一、二塁から村田を懸命にリードする女房役の5番・林 健太(2年)が左翼線へ二塁打を放ち1点追加。3対0としてさらに6番・牧野 雄生(2年)が四球を選び二死満塁と再びチャンスメイク。7番・沖倉が右前に2点タイムリーを放ち5対0としてこの試合勝負あり。日大二がソツのない野球を見せ5対1で都立三田を下した。
1失点完投勝利の日大二・村田は
「四球に気をつけました、困ったら真っ直ぐでいくと決めていましたが今日のピッチングはそんなに良くなかったです。苦しいピッチングになりましたが仲間が声かけてくれて助けられました、次も完投してチームの勝ちに繋げたいです」
力強く次に向けても語ってくれた。
一方敗れた都立三田もスタメン・ベンチ終始元気があり速球派の日大二・村田から安打を8本放つなど課題も多く出た試合だったが収穫も多くあった。
代表決定戦に進出した日大二は都立足立新田を5回コールドで下した都立東大和南と激突する。
(文=高校野球ドットコム編集部)