鵬翔vs宮崎第一
やられたら、やり返した鵬翔。3番伊島の豪快サヨナラ弾で劇的勝利!
サヨナラ本塁打を放った瞬間の伊島(鵬翔)
すでに8強入りを果たしている第1シード宮崎日大に挑むのはどちらか。
「鵬翔vs宮崎第一」
投打ともに意地がぶつかり合い、緊迫した好ゲームになった。
2回。宮崎第一が1番甲斐のレフト前へ落ちる適時打で先制すると、鵬翔は同回裏に8番エース坂東が左中間越適時二塁打を放ち1対1。
4回。宮崎第一が7番杉尾の右中間越適時二塁打で勝ち越すと、鵬翔は同回裏に再び8番エース坂東が左前適時打を放ち2対2。またもや試合をふりだしに戻した。
「取られたら、取り返す。」
鵬翔エース坂東が、自責点を自らのバットで帳消しにし、その後、失点することなく完投。
2対2のまま9回裏へ。鵬翔の攻撃。
7回からマウンドに立っていた宮崎第一安井から、先頭の9番永野が右前安打で出塁。続く1番宮川が犠打で送り一死二塁。後続が内野ゴロで倒れ、二走が進めないまま二死二塁。ここで打席に入った鵬翔3番伊島は、前の打席で安井から三振に倒れていた。
ワンヒットが出るか?それとも延長か?そう思った矢先。伊島が迷わず初球を打ち返した!
鋭い打球は、無風の上空で綺麗な放物線を描き、右越サヨナラ2点本塁打!!!
一瞬にして球場はどよめき、大歓声につつまれた。そして、勝者と敗者が分かれた。
エース坂東の意地に加えて、リベンジの打席で見事に打ち勝った伊島。
投打の主軸がしっかりと役割をはたしてベスト8進出を決めた鵬翔は、10月4日、準々決勝で第1シード宮崎日大と激突する。
(写真・文=三角 竜之)