仁川学院vs福崎
エース・完封！6年ぶりの秋季県大会勝利‼
公式戦初の9回完封・佐々木繁(仁川学院)
仁川学院はエースの佐々木繁(2年)が福崎を相手に8安打浴びながらも完封。秋の県大会6年ぶりの勝利に導いた。
公式戦での9回完封は初めてだという佐々木。ただ、｢変化球が入らず、あまり良い所はなかった。2度のゲッツーなど、守備に助けられました｣とディフェンス全体での完封だったことを強調した。
立ち上がりからピンチを背負っていた仁川学院にとって、大きなヤマになったのが3回の守り。一死二塁から相手の3番新村和也(2年)のピッチャーゴロを処理した佐々木だったが、二、三塁間の狭殺プレーに持ち込んだものの、二塁に戻った走者をセーフにしてしまった(記録はフィルダースチョイス)。さらに4番藤島亘平(2年)に死球を与え、一死満塁となった。
打席に5番内川大介(1年)を迎えた所で仁川学院が取った隊形は、内野中間守備。｢(試合)前半は前進してヒットゾーンを広げるよりも、1点はOKという気持ちで守るようにしていた｣と中尾和光監督は意図を話す。
この隊形が当たり、内川はセカンドゴロでダブルプレー。｢あれが一番だった｣とエースの佐々木は苦しい場面を守備に助けられたことを喜んだ。
攻撃では一つ余分に塁を奪う姿勢が功を奏する。4回裏の先制の場面は、一死一塁から4番日高圭祐(2年)のレフト前への当たりで、通常スタートだった一塁走者の桒田理介(1年)が三塁を奪った。続く5番佐々木のピッチャーゴロがセカンドへの併殺崩れとなる間にホームを陥れる。直前に一つ余分に塁を奪っていたことが効いた。
6回、7回の得点も走塁面が光った仁川学院。守備と走塁が、エースを完封へ導いたと言ってもいいだろう。
