松陽vs枕崎
好守で締めくくる・松陽
鹿児島松陽、枕崎、実力校同士の一戦は目まぐるしく主導権が入れ替わり、最後まで目の離せない展開だった。
序盤は枕崎が主導権を握った。同点で迎えた3回、相手のエラーで勝ち越し、4回は一死三塁から暴投で追加点を挙げた。
鹿児島松陽は中盤で盛り返す。5回に4番・比良 剛也(3年)の内野安打と6番・脇 啓介(2年)の犠牲フライで同点に追いつき、6回は1番・新山 晃平(3年)のレフト線二塁打と相手のエラーで2点を勝ち越した。
このまま鹿児島松陽が逃げ切るかと思われた9回に枕崎が意地をみせる。
二死一二塁から、3番・角 拓磨(3年)が左中間に鋭い打球を放つ。二走が生還して1点差。センターから中継のボールがショート新山に返ってきたが落球。これを見た一走・下迫 健一郎(3年)が同点のホームを目指して走り出す。新山は素早く拾い上げて本塁へダイレクト返球。タッチアウトとなり、同点劇を好守で阻止した鹿児島松陽がシード鹿児島城西への挑戦権を手にした。
(文=政 純一郎)
【野球部訪問:第57回 県立松陽高等学校(鹿児島)】