試合レポート

高松北vs小豆島

2013.07.23

小豆島、「あと1本」に泣く! 高松北がベスト4に進出

高松北塹江敦哉(2年)、横井翔太(2年)の投手リレーで完封勝ち。準決勝の丸亀戦へ駒を進めた。

高松北は回表。先頭の松岡昌汰(3年)が出塁すると、3番・丸井大和の左越二塁打などで2点を先制。3回表にも丸井がソロ本塁打を放ちリードを広げると、7回表にはスクイズでダメ押しの1点を追加し、試合を決めた。

小豆島は、調子の上がらない高松北の先発・塹江から四球を選び、再三にわたってチャンスをつくるもあと一本が出ず、力負け。2回と4回の内野ゴロ併殺と、6回の重盗失敗が響いた。

(ピックアップコラム)好投手の影で。「あと1本」を必死で食い止めた、高松北の正捕手・山本浩登の見事な仕事

今大会、屈指の好投手。高松北の本格派左腕、塹江が制球に苦しみながらも先発の役割を果たし、夏の大会では2000年以来となるベスト4進出に貢献した。

8回を投げて被安打3ながら、与えた四死球は8つと乱調。そのうち先頭打者を歩かせたイニングは4つを数えた。
普通なら自滅してもおかしくないケースだが、捕手・山本浩登(3年)が再三にわたってマウンドへ駆け寄り、投球の間合いを絶妙にコントロール。また、制球の定まらないストレートをあえて控えず、要所でスライダーを駆使するなど、小豆島打線の裏をかくリードも交えて塹江をサポート。適時打を許さないピッチングを引き出し、エースの仕事をまっとうさせた。

終わってみれば、ヒット以外に外野へ運ばれたケースはわずかに1本だけ。2つの併殺をはじめ、内野ゴロと内野フライの山を築いた。

(文=和田 雅幸)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.28

【富山】富山商、氷見、未来富山などがベスト16入り<春季県大会>

2024.04.28

【鳥取】鳥取城北が大差でリベンジして春3連覇<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!