狭山ヶ丘vs東京成徳大深谷
狭山ヶ丘、初回一気に10得点
まさか、ここまで差がつく試合になるとは。試合は意外な展開となる。
Dシード・狭山ヶ丘vs成徳大深谷の一戦。狭山ヶ丘が2年生エース斉藤峻、成徳大深谷は191cmの長身左腕エースの安藤達哉(3年)が先発する。
狭山ヶ丘打線は初回その安藤にいきなり襲い掛かる。先頭の朝岡塁(3年)が四球を選び出塁すると続く大山優斗(3年)が送り、一死二塁とする。二死後、4番・粕谷優貴(3年)がライト前タイムリーを放つと、ここから成徳大深谷・安藤に5長短打を浴びせ5得点を奪う。一度火がついた狭山ヶ丘打線はまだまだ止まらない。その後代わった2番手・古川香介(3年)に対しても、さらに、四球を絡め4長短打を浴びせ、結局狭山ヶ丘は打者13人の猛攻であっという間に10得点を奪い初回で試合を決めた。
狭山ヶ丘打線は、3回以降着実に加点し、投げても狭山ヶ丘・斉藤が、5安打を浴びながらも要所を締め成徳大深谷打線を4回1失点に抑える。最終回は小野竜平(3年)、垣内がきっちりと抑え狭山ヶ丘が5回コールドで圧勝した。
成徳大深谷は、3年生の多いチームなだけにまた一からのスタートとなるが、先輩達の悔しさを後輩達が晴らしたい。
一方の狭山ヶ丘だが、この日右打者を2番から8番までずらりと並べた布陣が見事に機能した。それにしても二死から10点を奪う打線の集中力は凄まじい。この勢いをもって、きっちりと上位進出し、春に大敗した王者・浦和学院にリベンジしたいところ。そのためには、投手陣のがんばりが必須だ。春打たれた坂倉やこの日好投し、昨夏聖望学園を苦しめた斉藤ら投手陣総動員で浦和学院に挑んで欲しい。
(文=編集部)