北越vs佐渡総合
シード校・北越、投打に圧倒
北越高校 峯田投手
北信越大会出場がかかる第128回北信越地区高等学校野球新潟県大会。大事な夏の大会への前哨戦、試金石となる大会は県内各球場で熱戦が繰り広げられている。4月29日、[stadium]新潟市鳥屋野球場[/stadium]では、シード校・北越が2回戦に登場。佐渡総合と対戦し、投打に圧倒した。
初回、北越は制球の定まらない佐渡総合先発の今城を攻め、3連続四球と、5番服部のライト前タイムリーで2点を先制。その後も四死球や相手エラーも絡み、三回までに6点のリードを奪う。北越先発のエース・峯田は立ち上がりからボールが先行する苦しい投球。だが要所で伸びのあるストレートとキレのいい変化球を巧みに織り交ぜ、佐渡総合打線に的を絞らせず5回1安打無失点。北越は続く四回、五回にも、相手エラー、四死球に乗じて加点し、六回表には9番加藤の2点タイムリーなどで突き放し12対0。最後は峯田の後を受けた河井が佐渡総合を0点に抑え、終わってみれば毎回得点、六回コールドで北越が勝利した。
エキサイティングプレイヤー 杉本朋紀(北越)
北越高校 杉本朋紀選手
昨年から主力として活躍し、現チームでは3番捕手とまさにチームの中心的存在。このゲームではその存在感の大きさを示した。第1打席、第2打席はともにチャンスで回ってきたものの、制球の定まらない相手投手の球筋をじっくり見極め、四死球で出塁。一死ランナー無しで迎えた第3打席カウント2-3から追っつけて右方向へヒットを放ち、さらにライトの返球が遅いと見るや一気に二塁に進塁し、チャンスメイク。捕手としても、制球に苦しむエース・峯田をリードし、五回二死まで相手打線をノーヒットに抑える好リードを見せた。
杉本本人も「冬の間、素振りの個人目標を決めてしっかり振り込むことができたので狙いにいけています。(好走塁は)キャッチャーなので、僕が一番試合を見えていないといけない。そういう意味でうまくいきました。去年の秋は明訓に負けているので、そのリベンジをしたいですね。ブロック的にはその前に日本文理と当たるんですけど、勝ち進んで春のてっぺんを取りたいと思います。」と話すだけに、今後の活躍に期待したい。
試合終了直後のコメント 小島監督(北越)
「まぁ、こんな感じですかね。峯田に関しては球がばらついていました。(五回二死までノーヒットに抑えていたのは)結果的にそうなっただけです。河井にも投げさせたかったので、あそこで代えました。点は取れましたが、中軸にはもっと打ってほしいですね。まだまだです」
(文=編集部)