文徳vs佐世保実
本田 建都(文徳)
エース対決は文徳に軍配
佐世保実は木下 愛、文徳は準々決勝の宮崎日大戦でパーフェクトゲームを達成した右腕本田 建都が、休養日と雨天順延を経て中二日で登板した。
先にエースを攻略したのは文徳。3回、9番本田が無死一、三塁からライト前へ先制タイムリーを放つと、3番山本が二死二、三塁で佐世保実木下の頭上を抜けるセンター前タイムリーで2点を追加し3-0とした。
自らのバットで先制し3点をもらった文徳・本田だったが、今日は立ち上がりから本来の投球が出来ずにいた。投球練習から、武器のスライダーにキレがなく制球が定まらない。2回には二者に四球を与えるなど、地に足がつかない投球が続いていた。3回、佐世保実先頭の1番酒井にライトオーバーの三塁打を浴びると、文徳の主将西山 時人捕手が本田のところに駆け寄り、二言三言交わした。そして、西山は帰り際にマウンド上で本田の頬を軽く叩いて笑顔で去った。
その後1点取れれるも、それ以降は、本田本来のコースを突く丁寧な投球が蘇り、9回を打者31人、被安打6、奪三振9、失点1で完投。本田は、最後の打者を三振でしとめ、準々決勝同様に雄叫びをあげた。
佐世保実は、5回以降、木下が粘りの投球で文徳に追加点を許さず、打線の援護を待っていたが、本調子に戻った本田を打ち崩すことが出来なかった。
文徳が決勝へ進出し、26日10時から[stadium]サンマリンスタジアム宮崎[/stadium]にて、久留米商と頂点をかけて激突する。
(写真=三角竜之)