修徳vs都立大森
舘(修徳)
去年以上の破壊力! 16得点で快勝
伝統的にバランスが揃ったチームを形成する修徳。
今年のチームは昨年以上の破壊力を秘めたチームだ。前のチームからレギュラー背番号だった選手が4人残った。
強肩、打球判断の良い外野守備が長けた1番飯野 周太(左/左 175/77)、この夏の帝京戦で本塁打を放ち、冷静なインサイドワークが光る4番山下 竜治(右/右 173/173)、右、左に長打を打ち分け、強肩ライトの5番舘 亮平(右/右 177/75)、球足の速い打球を連発し、堅実な一塁守備を見せる6番根本 将吾(右/左 182/79)が打線の核となり、そして3番に野球センス抜群の1年生・酒井 良樹(右/左 174/70)がセカンドで出場している。試合では核となる選手が活躍を見せた。
1回表、先発の平尾が2奪三振を奪う快調な立ち上がり。その裏、都立大森の左腕・坂元を打ち崩す。一死三塁から3番酒井のライト線を破る二塁打で、先制。4番山下が四球で、一死一、二塁から5番舘が左中間を破る二塁打で、2点を追加。さらに6番根本のタイムリーで4点を入れる。
2回表には3番酒井がライトのラインを超える弾丸ライナーのホームランなどで2点を追加。なおも打線の勢いは手を緩めることなく、3回には舘の3ランで6得点。さらに4回には1番飯野の長打、3番酒井のライト線を破る二塁打などで4点を入れ、16対1と圧倒的リード。
平尾は4回まで無失点に抑え、5回から背番号10の右サイドの松本とつないで5回コールド勝ちを決めた。
昨年から経験を積んでいる選手が核となり、活躍を見せている。やはり秋は経験値が高い選手が揃っているチームは強い。
レギュラーとして出ているだけに土台となる体格もしっかりしている。身長は170センチ~175センチぐらいとはいえ、体重はマイナス100前後と、がっしりした選手が多い。下半身の太さ、そして身のこなしの柔らかさが光り、土のグラウンドでも落ち着いた守備を見せ、打撃もしっかりと軸足に体重を乗せて、内回りのスイングで打てる選手が多かった。
攻守ともにレベルの高さを見せた修徳。本大会まで勝ち進むことができれば、注目チームの一つになりそうだ。
(文=河嶋宗一)