別府青山vs鳥栖
菊池(別府青山)
別府青山、接戦を制する
2−2の同点で迎えた8回、2死満塁から2番白石夏輝の右前適時打で勝ち越し、3−2で別府青山が接戦を制した。
投げては、甲子園では三塁手として出場した菊池 靖が8回途中まで2失点と好投。ワンポイントで一野将輝を挟み、最後は背番号1の中村 太亮と別府青山得意の継投で粘る鳥栖に的を絞らせず競り勝った。
適時打を放った白石夏輝は、「打ったのはインコース高め。次チャンスはないと思って打席にたった。甲子園から帰って右方向へ強い打球を打つことを課題にしていた。それが出来たのが良かった」と流し打った適時打を笑顔で振り返った。
試合では、打席で凡退しても次打者に球種やコースなどを耳打ちし、チーム一丸となり好投手初瀬耕輔に対する姿があった。
「高めは捨てていこう」と話していたが、打ったのは高め。
「とにかく思い切っていこうと思って振った」と苦笑い。
甲子園でも先発した中村 太亮、右田源一郎、左腕の安 勇大の投手陣に、この日好投した菊池 靖、一野が加わった別府青山。
九州大会の舞台で得た勝利の方程式で頂点を目指す。
一方、鳥栖は1回戦、鹿児島商戦で好投した初瀬耕輔が立ち上がりに4四球と制球に苦しみ初回に2点のビハインド。2回以降徐々に立ち直ったものの、9四死球を与え試合のリズムをつくれなかった
「今日は悪い面が出た」と前回3四球、13奪三振と好投をみせたエースを「成長した」と褒めた平野國隆監督も渋い表情だった。
(文=藤吉 ミチオ)