拓大紅陵vs銚子商
試合シーン
拓大紅陵が伝統の一戦を制し準々決勝へ!
第二試合に入りより一層風が強くなったこの日の袖ヶ浦球場。
猛烈な砂埃の中の試合となり、プレーした高校球児はもとより応援観戦した人たちにとってもかなり過酷な条件となった。拓大紅陵が木曽、銚子商小原の先発で試合開始。
銚子商は一昨日再試合となった成田国際戦を3-2と勝利しこの日の三回戦へ駒を進めてきた。三日間で計32回を戦ってきた銚子商。エース小原は二回戦の成田国際戦で15回、翌日の再試合も最終回マウンドへあがる連投。そして中一日でこの日も先発、その投球が注目された。
試合は締まった展開で終盤まで流れた。両投手の好投、また両チームともチャンスは作るもののあと一歩攻めきれず迎えた七回裏拓大紅陵の攻撃。ここまで要所をしめるピッチングで疲労の様子がうかがえなかった銚子商エースの小原。しかし試合終盤にきて拓大紅陵打線が怒涛の攻撃をみせた。一番の塩川が四球、そして盗塁を成功させた後、二番千葉が値千金のタイムリー二塁打で先制。
その後三番金子もライト前で続きノーアウト一三塁。続く四番海保にもタイムリーが飛び出し2-0。疲労がみえた銚子商エース小原を攻め立てた。
その後のピンチをなんとかしのいだ銚子商。意地の反撃が最終回に見られた。先頭の小原が内野安打、久保木、篠塚の安打で一満塁のチャンスを作り打席には一番キャプテン仲田。しかし拓大紅陵のサブマリン鈴木に打ち取られゲームセット。緊迫した投手戦になった伝統の一戦は、拓大紅陵が銚子商をくだし準々決勝進出を決めた。
(文・撮影=国吉 辰一)