久留米商vs九産大九州
試合シーン1
カバーリングが出来るチーム
今日の福岡の天気は、晴れのち曇り。ところによってにわか雨…そう予報では言っていた。三試合予定されている。三試合目まで天気が持ってほしい…そう思いながら、曇り空でのプレイボールであった。
1回裏、九産大九州は先頭の出雲がヒットで出塁する。犠打とゴロで2アウト3塁とすると、4番矢野のタイムリーで先制する。
2回裏にも、先頭5番山下のヒットを足がかりに、エラー、四死球も絡めて3点を追加。久留米商は、投手を先発緒方から2番手黒原にかえる。
久留米商は0-4で迎えた4回表、先頭の馬場が四球を選ぶと4番野田の二塁打、6番佐藤のヒットで1点を返す。1アウト1,3塁、7番坂井はレフトフライに倒れる。九産大九州のレフト舩越は生還を阻止するため、バックホームをするが、カットに入ったサード本城が弾いてしまう。
弾いたボールは速いスピードでファウルグラウンドへ転がったが、そこにはキャッチャー松園がカバーリングにまわっていてボール止めることができた。
守備においてカバーリングに回ることは基本であるが、試合を見ていると「できていない」もしくは「やっていない」チームをよく見かける。カバーリングは試合で急にできるものではない。日常の練習から徹底されているということを感じた。この回は、7番的野の2点タイムリーもあり、4-3まで追い上げる。
試合シーン2
一方の九産大九州は3回まで毎回先頭打者を安打で出塁させていたが、この4回裏もまた先頭の9番松園が内野安打で出塁する。1,2番の二者連続の外野フライで2アウトになるも、4番矢野のタイムリーでさらに1点追加し、5-3となる。
5回に入り、小雨が降ってきた。雨は次第に強さを増してくるが、試合はそのまま続行された。
6回表、久留米商は1アウトから6番佐藤がエラーで出塁すると、代打南、8番的野の連続安打で1点差に迫る。九産大九州の投手は、ここで末岡から二番手武信に代わる。武信は9番黒原から三振を奪い2アウトとするが、1番石橋、2番松坂の連続安打で逆転を許してしまう。3番馬場を2ストライクと追い込んだところで、雷が鳴り始めたため中断となった。
約15分後に再開したものの、雨は強く、気温もかなり下がっていた。
6回裏、久留米商黒原は、九産大九州を三者凡退には仕留めたものの、ボールが滑りまた足元が滑る状況で、2球暴投があった。
7回表に入ろうとしたところで、再び雷。再度中断となる。
30分中断し、協議の結果6回降雨コールドで試合終了となった。今回は天気の関係で試合を続けることができなかったが、九産大九州も先に挙げたカバーリングを含めいいプレーがあったし、久留米商も2アウトからプッシュバントを試み安打になるなど、今後を見るうえで楽しみな要素がたくさんあった。 気象条件に勝つことはできないが、どのチームもぜひ天気を味方につけて頑張ってほしいと思った。
(文・撮影=鎌倉 彩)