試合レポート

高松北vs観音寺一

2010.09.26

2010年09月25日 レクザムスタジアム

高松北vs観音寺一

2010年秋の大会 平成22年度秋季四国地区高等学校野球香川県大会 3回戦

一覧へ戻る

佐々木亮馬投手(高松北1年)

試合の中で成長した高松北、観音寺一との接戦を制す!

序盤からお互いに点の取り合いで始まった公立校同士の対戦は、その後も2回・5回裏に観音寺一が勝ち越せば、3回・6回表に高松北が追い付くといったように、絵に描いたような接戦が繰り広げられた。

その混戦を制したのは「観音寺一とは実力差があるので、2点ビハインドで後半勝負というプランを描いていた」(多田慎監督)高松北であった。

8回には1死2塁から7番・山地宏亮(1年)のタイムリー2塁打でこの試合はじめてのリードを奪うと、4対4で迎えた土壇場の9回2死2塁からは、ここまで無安打だった4番・畑本賢吾(2年)が、力投を続ける観音寺一のエース・田中大貴(2年)が投じた外角高めの直球をレフトへ流し打ち。
これが試合を決める決勝打となったのである。

試合後の多田監督はこの2人以外にも、6回3分の2を3失点と「3回からは四死球がなくなって」試合を落ち着かせた左腕の佐々木亮馬(1年)や、

センターでの的確なポジショニングと3回にノーサインで3盗を決め、同点の契機を作った「自分で考えて野球ができるようになった」2番・樋口達哉(2年)にも最上級の評価を与えるなど満面の笑みを隠せない様子であった。

それもそうだろう。最速141キロ左腕の奴賀康弘などの主力が抜け、わずか19人の選手になったにもかかわらず、今春のベスト4、今夏のベスト8に続く3季連続ベスト8に進出できた理由は、紛れもなく試合中に確かな成長を残した選手たちの力によるものだったのだから。

(文=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?