日本文理vs札幌第一
完封勝利をあげた伊藤(日本文理)
日本文理、伊藤が14奪三振完封。
23766人と地元の大声援を受けた日本文理が、夏の甲子園準優勝の貫禄を見せて 札幌第一 に快勝した。
日本文理は初回、先頭の切手がセンター前安打で出塁。続く高橋隼は甲子園の寒川戦を思い出させるバスターを決めて一、二塁とチャンスを広げる。ここで3番・高橋義は2-1と追い込まれながらレフトへフライを打ち上げる。打球はレフトの守備範囲かと思われたが、本職が一塁の宮田はグラブに当てて落球(記録は二塁打)。この間に2人の走者が還って2点を先制した。
日本文理は3、5、7、9回と再三得点圏に走者を進めるが、あと一本が出ず。札幌第一はエース・掛端がひじ痛で登板を見合わせたものの、中村、須田、佐藤と必死の継投で初回の2点のみに抑えた。
日本文理は自慢の打線は8安打に終わったものの、エース・伊藤が甲子園と同様の素晴らしい投球。低めへのスライダーが冴え、14三振を奪って2安打完封。 札幌第一 打線を寄せ付けなかった。
札幌第一 はインフルエンザの影響で野手のレギュラー3人を欠く非常事態。その影響からか打線は元気なく、4回の2安打のみに終わった。須田、高橋ら2年生は当日の朝、飛行機で新潟入りしての出場だった。
【 日本文理・大井監督 】
これだけ大勢(の客が)来てくれていたので、勝ってホッとしたというのが正直な気持ち。もうちょっと打てると思ったけど、練習不足だな。伊藤はよく放った。あの子はだんだんうまくなっているね。
【 札幌第一・菊池監督 】
相手の投手に完敗です。伊藤君のスライダーは想像以上に切れがあった。インフルエンザで迷惑をかけたが、試合ができてよかった。負けはしたけど、3年生を中心にいいゲームができた。
(文=田尻賢誉)
(撮影=佐藤純一)