西条vs帝京
帝京打線を完封した秋山(西条)
秋山が強打の帝京を4安打完封!!
西条は初回、大藤の二塁内野安打がセカンド・星の悪送球を誘うと、続く森は四球を選んで一、二塁の好機を迎える。4番・秋山はセカンドゴロに倒れるものの(併殺崩れで二塁走者は三進)、5番・司馬への2球目が暴投となって先制。さらに6番の徳永がセンター前に適時打を放って2点を先行した。
だが、2回以降は拙攻。4回以外毎回走者を出すが、あと一本が出ず、結局得点は初回の2点のみに終わった。
帝京 ・前田監督は秋の大会を見据えてスーパー1年生・伊藤を高校初の先発マウンドに送るが、立ち上がりの乱調が誤算。打線も自慢の速球でグイグイ押してくる秋山に力負けし、わずか4安打。国体には珍しくブラスバンドが応援に駆けつけたが、強打の片鱗を見せることなく完封負けを喫した。
【 西条・田邊監督 】
秋山は試合前から「調子がいい」と言っていたが、ここまで投げてくれるとは思わなかった。引退後は体重が増えないようにだけ言い続けていました。
【 西条・秋山投手 】
帝京には勝てる気がしなかったので、今日が最後になると思っていた。勝ってしまったので、あさっての文化祭に行けなくなってしまった。行きたかったんですけど……。文化祭に行けないので、どうせなら優勝を目指したい。
【 帝京・前田監督 】
(伊藤)拓郎は練習不足。案の定、初回からやられた。最初に点をやっちゃいけないし、暴投するようではまだまだ。現状維持ではダメ。上乗せしないといけない。
(文=田尻賢誉)
(撮影=佐藤純一)