横浜隼人vs桐蔭学園
歓喜の横浜隼人ナイン
横浜隼人 涙の初優勝!!
全国最多の189校が参加した神奈川県大会。その頂点を決める試合が行われた。
横浜隼人は苦しみながらも、横浜・桐光学園といった強豪校を倒し、初の決勝進出。対する 桐蔭学園 は、ノーシードながら安定した試合を続け、決勝まで登り詰めた。勢いに乗り初出場を目指す横浜隼人か、10年ぶりの出場を目指す 桐蔭学園 か、激戦区神奈川を制するのはどちらのチームか。今岡(横浜隼人)、能間 (桐蔭学園) の両先発で試合は始まった。
先攻は桐蔭学園。 先頭打者は、前日の準決勝で2本塁打を放ち勢いのある田畑。この田畑が期待に応え、まずヒットで出塁する。続く影山が犠打できっちり送りチャンスを迎える。すると二塁ランナー田畑が三盗を試みる。この際、三塁への送球が逸れ、ランナーは一気に本塁生還。 桐蔭学園 が1点を先制する。
その裏、横浜隼人は2番與那覇が死球で出塁すると、盗塁を決めチャンスを作る。続く3番、捕手としてもチームを支える船木がライトへタイムリーを放ち同点に追いつく。
2回表の 桐蔭学園 の攻撃。後藤・能間のヒットなどで二死1・3塁のチャンスを迎える。すると1番田畑がセンターへタイムリーとなる二塁打。さらに続く影山も二塁打を放ち、この回3点を奪い勝ち越し。
追いかける横浜隼人は3回裏、9番今岡の内野安打と四球で二死1・2塁のチャンスを得る。すると、3番船木が初回に続きタイムリーとなる二塁打を放つ。更に、続く大野も二塁打を放ち、横浜隼人は同点に追いつく。ここで 桐蔭学園 は投手を能間から船本に交代。後続を打ち取る。
5回表、 桐蔭学園 は安打と四球を絡め一死満塁のチャンスを得る。迎えた5番石田の内野安打で 桐蔭学園 は1点勝ち越しに成功する。
中盤以降は投手戦となる。今岡・船本の両投手が好投を続け、打線の援護を待つ展開となる。
8回裏の横浜隼人の攻撃。先頭打者の徳永が倒れるが、迎えるのはこの日2安打の山口。カウント1-1からの3球目、勢い良く振り抜いた打球はレフトへ。強風に押されながらも、打球はそのままレフトスタンドへ。横浜隼人、山口の一振りで同点に追いつく。
同点のまま試合は最終回を迎える。9回表、 桐蔭学園 は一死1塁から影山がレフトへヒットを放つ。この際、影山は二塁を狙うが、1・2塁間に挟まれてしまう。すると三塁ランナーの田畑がタイミングを見て、本塁突入を狙うがタッチアウト。 桐蔭学園 は10回にもスクイズを仕掛けるが、これを横浜隼人バッテリーが外し、失敗に終わる。
対する横浜隼人は10回裏、二死1・2塁から細野がライト前へ打ち返す。二塁走者船木は本塁突入を狙うが、好返球により惜しくもタッチアウト。両チームとも延長に入りチャンスは作るが、なかなか得点に結びつかない。
迎えた11回裏、二死後、森がレフト前ヒットで出塁。更に盗塁でチャンスを広げる。続く與那覇の打席。叩きつけた打球は大きく弾みながらセカンドへ。これがそのままライトへ抜け二塁走者森が本塁生還。サヨナラで横浜隼人が優勝を決めた。
横浜隼人は初の決勝進出にして、甲子園への切符を手にした。優勝を決め、監督・選手・スタンドの応援団も皆涙を流して、初めて掴み取った栄光を喜んだ。
横浜や慶応義塾といった大会前に本命と見られていた高校を倒して勝ち上がってきた両チーム。どちらが勝ってもおかしくない試合展開であり、素晴らしい決勝戦となった。
試合後のインタビューでは、横浜隼人の監督・選手は神奈川の代表に恥じない試合を甲子園でしたいと語った。初めて訪れる甲子園で、どのような試合をしてくれるか。神奈川189校の代表、横浜隼人の活躍に期待したい。
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