Column

常磐大学高等学校(茨城)

2016.02.22

 茨城県の県庁所在地である水戸市の中心にある常磐大高等学校。1909年に裁縫伝習所を開設したことが学校の始まりと言われています。野球部は2006年秋の大会で準優勝、そして2007年夏の大会で準優勝し、その当時チームを牽引していたのが菊池 保則投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)です。また、盛んなのは野球部だけでなくバスケットボール部や体操部・新体操部が県内で上位に名を連ねる強豪です。

 1年生投手が中心となる常磐大高は、昨秋から「競り負けないチーム」をテーマに戦ってきましたが、結果が奮わず悔しい思いをしました。その悔しさを糧に奮闘するチームの皆さんにこの冬の意気込みを伺いました!

チーム基本情報を紹介!

■常磐大校の小川 瞬君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が22人、2年生が9人、合わせて31人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 自転車で、学校から約30分の場所に野球部専用グラウンドがあります。グラウンドの広さは両翼95メートル、センター110メートルです。

学校から30分は良いアップになりそうですね。そして立派なグラウンド!

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

バイクトレーニングに励む様子(常磐大高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を教えてください。

 先輩や後輩に垣根がなく、部員全員が仲良しです。また、を経験した1年生の投手陣が安定しています。そして失敗しても打たれ強いです。

Q. 部員の仲の良さはチームワークにつながりますから大切ですよね!では、このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。

 苦しくてつらい練習を楽しくやることです!

Q. オフシーズンの名物練習はありますか?

 水泳トレーニング。これは地獄です。

Q. 地獄のような練習ですか…その分鍛えられそうですね。それではそんな地獄のような練習を乗り越えた先、春夏はどんな目標を抱いていますか?

 春は関東大会出場で、夏は甲子園出場です。

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

「1点差のゲームに勝つ」という目標を達成できず、非常に残念でした。また、ミスが試合の結果に大きく影響することを痛いほど知らされました。

Q. 1年生の活躍が大いに見られた秋の大会ですが、収穫はどういったところですか?

 1年生の投手陣の中で競争が激化していて、野手陣に良い影響を与えています。その結果、野手陣の打力も大きく向上しました。

Q. 1年生投手が頑張っていると2年生や野手陣も負けていられませんからね!では秋の大会を踏まえて、この冬に強化したい点、取り組みたい練習メニューを教えてください。

 体力面、技術面、そして一番大切な「気迫」の強化です。取り組まなければならないメニューは基本の継続です。

Q. 心技体、そして基本を大事にしているようで春が楽しみですね。
さてもう少し秋の話を。チームの中で、秋に活躍した仲間は誰ですか?

 勝負強いバッティングをしてくれた石川 大悟です。そして田崎 誠也平野 龍翔の両投手の踏ん張りは他の高校の上級生以上の活躍でした!

Q. 1年生投手の活躍と力強いバッティングですか!素晴らしいですね。続いてチームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 ワラス 開智には打の中心として活躍を期待しています。小野寺 祐大には苦しい場面、期待される場面での一発を待っています。

Q. では最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 2年生は選手が7名と非常に少ない人数ですが、一人一人が率先して行動し、何がなんでもレギュラーポジションを勝ち取ります!1年生は他県の強豪チームと互角以上に戦った経験を生かし、広い視野で関東大会や甲子園を目標として、この冬場に土台となる体や心を鍛えていきます。

 小川主将、ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは石川 大悟君と田﨑 誠也君、そして引き続き小川 瞬主将にお話を伺います!

ベンチプレスを行う石川大悟選手(常磐大高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

小川 瞬(以下「小川」):仲間と1つの目標に向かって全力で努力できるところです。
石川 大悟(以下「石川」):一所懸命に1つ1つプレーすることで感動を与えられることができて、その感動が親孝行にもつながるところです。
田﨑 誠也(以下「田﨑」):チーム全員で勝つことができたときの喜びが好きです。

Q. ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?

小川:技術面、精神面共に強くし、レベルを上げます。
石川:冬は辛い時期だが、冬の厳しいトレーニングをチーム全員で乗り越えて1つのチームになっていきたいです。個人としては、冬を乗り越えた時にバットの芯に当たれば場外へ、詰まったあたりでもホームランが打てるように、トレーニングをしっかりやっていきたいです。
田﨑:夏の大会で勝って、甲子園に行けるようにチーム全員で、1日1日を大切に練習していきたいです。

Q. 野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。

小川:「最後まで諦めない」です!
石川:「球道即人生」です!
田﨑:「百折不撓」です!

Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

小川:この冬が大切なので、毎日腐らずに努力し続け、夢の大舞台で活躍できる選手になり、感謝の気持ちを忘れずプレーします!チーム一丸となり、夏に勝つことをイメージして緊張感のある練習をしていきたいです。
石川:高校通算HR50本!!左バッターとして、長打力・ミート力など日本一になり、夏までには、完璧な守備を身につけます。
田﨑:チームの「エース」として、どのチームの投手よりも「よい投手」になります!

それぞれ熱い宣言ありがとうございました!

 

指導者が語る!このチームの強み

海老澤 芳雅監督に質問!

指導する海老澤芳雅監督(常磐大高等学校)

Q. 今年のチームは、どんなテーマを持って作り上げてきたのでしょうか。

「競り負けないチーム」をテーマにチーム作りを考えましたが、結果的には大事な場面で、野手の経験不足が試合を左右する形となりました。夏季大会でのベンチ入りが1年生の投手陣だけであったことで、「守り」に不安があったまま試合に臨んだことで悔しい思いをしました。冬の間に他校の選手と同等以上の耐力をつけ、春の大会にチャレンジしたいと思います。

Q. 「不安」の原因が分かっているなら選手たちはきっと乗り越えてくれるでしょう!では、最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言をお願いします。

野球も上手くなりましょう。勉強もまた、その他の欲求も満たしましょうなどあれもこれもは「無理」。野球と勉強に全力で向き合って欲しいです。

野球と勉強が高校球児の仕事ですからね!海老澤先生ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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