福井工大福井vs富山東
サイクル安打達成!
![福井工大福井vs富山東 | 高校野球ドットコム](/hb/images/report/zenkoku/20161016002/photo01.jpg)
サイクル安打を達成した福井工大福井の山岸
1回に4番・山岸 旭(2年)の2点タイムリー三塁打などで4点を先制した福井工大福井。2回以降は富山東のエース・佐々木 創野(2年)を打ちあぐねていたが、5回に再び打線が爆発。山岸の2ランなど一挙7点を奪い。10点差をつけてコールド勝ち。昨年に続いてのベスト4進出を果たした。なお山岸は、三塁打、二塁打、本塁打の後の第4打席でショート強襲の内野安打を放ち、サイクル安打を達成した。
「ホームランは高校に入ってから三本目。公式戦では初めてです。気持ちよかった」と5回の本塁打を振り返った山岸。富山東・佐々木の直球を弾き返した瞬間にスタンドインを確信する一発だった。
そして5回にもう一度回ってきた打席。ベンチでは西 功生マネージャーが大須賀 康浩監督に「(次がシングルなら)サイクルです」と伝えていたが、山岸本人は気づいていなかった。打球は鋭いゴロでショートのグラブを弾くと、球場中の観客が判定に注目する中、スコアボードの『H』のランプが灯った。スタンドはその瞬間にどよめく。ただ本人はわからず、一塁ランナーコーチの佐藤 勇斗(2年)に教えてもらって初めて大記録をやってのけたことを知った。「サイクルはもちろん初めてです。持っているものを出せました」と笑顔で話した山岸。試合前に田中 公隆コーチから「お前を最高のスラッガーにしてやるから。思い切り振ってこい」と激を飛ばされていたこともプラスになった。
憧れの選手は「王 貞治さんです」と話す山岸。田中コーチからは、「(大阪桐蔭時代に指導していた)近田(拓矢)選手にタイプが似ている」とも言われたことがあるそうだ。
「まだまだ片手で打ちにいっている。もっと体全体を使って打てるようになれば、もっと飛ぶと思う」と話したサイクル男・山岸。目標の明治神宮大会出場へあと二つ。4番のバットに次も注目だ。
≪山岸 旭 プロフィール≫
1999年6月6日 福井県小浜市出身 181センチ79キロ 右投げ右打ち
小浜小学校3年の時、若狭ボーイズで野球を始める。
小浜中学校でも若狭ボーイズに所属。小学校と中学校の時のポジションは捕手。高校入学後に外野手となる。
福井工大福井では2年生の今秋からベンチ入り。
(写真:img86~ 佐藤純一)
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