試合レポート

「最高の誕生日や!」 両チーム主将のバースデーに対戦した天理大-帝京大、勝者は…?【全日本大学選手権】

2024.06.14


3回裏に適時二塁打を放った下林源太(天理大)

天理大(阪神)が帝京大(首都)を下して初の4強入り。長野 健大(4年=松商学園)、吉岡 大誓(4年=天理)、長尾 渉佑(3年=岡山商大附)の継投で相手打線を無失点に封じた。

この日は下林 源太主将(4年=天理)の22歳の誕生日。試合後の囲み取材では、「最高のプレゼントだと思います」とウイニングボールを手に笑顔を見せた。

奇しくも相手の主将である今﨑 圭秦(4年=智辯学園)もこの日が誕生日。高校時代は奈良県のライバルとして互いに認識していた二人は試合前に遭遇し、「最悪の誕生日か最高の誕生日やな」という会話を交わしたそうだ。

試合は天理大が序盤から優勢に進める。1回裏に無死三塁から2番・藤田 大吾(3年=立正大淞南)の左前適時打で先制。3回裏には1番・井脇 将誠(4年=尽誠学園)の右越えソロ本塁打で追加点を挙げた。

さらに二死二塁と追加点のチャンスで5番の下林に打席が回る。「『追い込まれたら逆方向を徹底しよう』ということを全員で言っていたので、それを僕自身もできて良かったと思います」とフルカウントから真ん中付近のストレートを左中間に弾き返し、大きな追加点となる適時二塁打を放った。

下林は8回裏の第4打席でも安打を放ち、4打数2安打1打点の活躍。勝利に貢献して、これ以上ない誕生日となった。

天理高時代も主将を務めていた下林は2年秋に近畿大会優勝と明治神宮大会4強入りを経験。実力もさることながら、そのキャプテンシーは当時から高く評価されていた。

天理大のスタッフで主将を決める際も満票で選出。「ハートが強くて、人間味もある。厳しさと優しさを兼ね備えている良い人間です」と三幣寛志監督も主将としての資質の高さを評価している。

これまで越えられなかった8強の壁を越えた天理大。準決勝では連覇を狙う青山学院大(東都)と対戦する。

「前評判は絶対に『青学が強い』と言われていると思うんですけど、そうじゃなくて、自分らの野球ができるようにすることと、今までOBの方々が積み上げて下さったものを明後日の試合で勝って、決勝まで進んでいけるようにしたいです。ノリと勢いでは絶対に勝てないので、考え方だけ間違えずに初回からガンガンいけるように準備していきたいです」と意気込みを語った下林。天理大の歴史を変える挑戦はまだ終わらない。

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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