日本文理vs富山第一
9回の攻撃は健在
![日本文理vs富山第一 | 高校野球ドットコム](/hb/images/report/zenkoku/20161015002/photo01.jpg)
好リリーフの稲垣 日本文理逆転勝ち
2点を追っていた9回。日本文理は一挙に5点を奪って逆転勝ちを決めた。
「ウチの先輩たちが築いてきた最後まであきらめないところ。伝統にしたいね」と大井 道夫監督も受け継がれる9回の攻撃にやや興奮した様子。ベンチでスコアをつけていた田辺 菜月マネージャー(2年)は怒涛の追い上げと逆転に何度も目頭を押さえた。
前半に守りの乱れなどでリードを許した日本文理。今夏の甲子園でも好投した富山第一のエース・森 圭名(2年)が相手だけに、4点差はくるしい状況と言えた。そんな中、7回の攻撃で大井監督が動いた。先頭の9番ピッチャー・西村 勇輝(2年)に代打を送る。指名されたのは大会前日の登録変更でベンチに入った松木 一真(2年)だった。その松木がフルカウントからの6球目をセンターオーバーへ運ぶ。この二塁打から1点を返し、流れが変わった。
さらに指揮官のとっさの決断も功を奏した。「(二塁打の直後に)松木に代走を出そうと思って行かせたんだけど、よく考えたらもう1打席回るなと。それでやめました」と松木を残す決断。これが9回に満塁走者一掃の二塁打を放つことへと繋がった。
投げては松木の代打投入後からリリーフした背番号10・稲垣 豪人(2年)が3イニングで五個の三振を奪う快投。指揮官も、「エースナンバーを外された稲垣が良く頑張った」と目を細めた。
連戦で準々決勝は夏の甲子園メンバーが多く残る星稜を破った長野商と対戦。結果を知らなかった選手からは、「星稜、負けたんですか」と驚きの声が挙がっていた。
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