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大阪桐蔭151キロ右腕に創志学園二枚看板の一角、高1時に145キロの怪腕……センバツ初戦未登板の逸材投手4人!

2024.03.25


森 陽樹(大阪桐蔭)

第96回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)は、22日までに30チームが初戦を終えた。見事に勝利を収めたチームのなかには、出場の機会がなかった逸材が次戦で出番を待っているケースがある。2回戦以降、登板がありそうな注目の投手を紹介したい。

優勝候補に挙げられる大阪桐蔭(大阪)には、最速151キロ右腕の森 陽樹投手(2年)が、マウンドに上がりたくてうずうずしているに違いない。初戦は3人の右腕がマウンドに上がったが、森の姿はなかった。ベスト8がかかる神村学園(鹿児島)との2回戦で登板する可能性は十分にある。

190センチ、86キロの体格から、力強い最速151キロの速球を投げる。昨年の秋季近畿大会では9.2回を投げ、16奪三振を記録した。派手な甲子園デビューにも期待がかかる。

聖地でのマウンドのために、つらい冬を乗り越えてきた。「冬場はランメニューが特にきつくて、ホームからグラウンドを1周するもので、タイム内に走りきらないと、本数が増える。入学してから体重は10キロほど増えた」。フォームも中学時代から「意識は変えていない」としながら「バランス良く投げることは意識している」という。

今センバツ初戦後に、「(甲子園デビューで)中野に先を越されてしまったが、甲子園で投げたい思いはある」とチーム内のライバル、150キロ右腕、中野 大虎投手(2年)にも負けない気持ちを口にした。

初戦突破を決めた宇治山田商(三重)には、145キロ右腕・植田 倖大投手(2年)が控えている。昨年夏、1年生ながらすでに145キロをマークしたという逸材だ。初戦は3投手のリレーで勝利した。次は自分の番だと言わんばかりに右腕をぐるぐるまわしているに違いない。

「1年夏の145キロは、なぜか投げられた。足も速いわけではないですし、跳躍力にも自信があるわけではないのですが、なぜか肩の強さだけは小学生の時から自信があった」と地肩の強さが自慢だ。「目指すのは3年生までに150キロ。藤川球児(元阪神など)さんのようなストレートを投げたい」。中学までは外野手がメインだったが、高校から投手に専念。課題のコントロールを克服して背番号18を勝ち取った。強打の中央学院(千葉)戦で、その成果を発揮する舞台が訪れることを願っている。

その他、広陵(広島)の148キロ右腕、堀田 昂佑投手(2年)、創志学園(岡山)の147キロ右腕、中野 光琉投手(3年)も、初戦で出番がなかった。成長著しい投げっぷりがいい堀田に、創志学園の2枚看板のもう1人の中野。2人とも、2回戦で聖地デビューできることを願う。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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