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徳島ISルーキー・岸本大希が西武戦で大活躍! 猛打賞1四球2得点のどこでも守れる快足野手に注目だ!

2024.02.18


4打数3安打1四球2得点の徳島インディゴソックス2番・岸本 大希(二塁手・長崎商~桐蔭横浜大)

四国アイランドリーグplus所属・徳島インディゴソックスが、17日に高知県立春野総合運動公園野球場でキャンプ中の西武B班と交流戦を行った。現在、11年連続でドラフト指名選手輩出中。この日はNPBファーム相手に9対8で勝利した結果以上に、選手個々が現状の長所と課題を抽出する上で「極上のテストマッチ」となった。

現地でこの試合を観戦したファンの大半は、長崎商から桐蔭横浜大と進んだ、徳島インディゴソックスの大卒ルーキーの名を、特に脳裏へ焼き付けたことであろう。「2番二塁手・岸本 大希」。この試合で4打数3安打1四球2得点という活躍を見せたことはもちろんだが、その結果を導き出すための思考が秀でていた。

試合前の選手ミーティング。個々の能力では上回る相手に対し「自分たちはチームとして闘う」ことを確認した後、岸本は改めて考えた。「自分は足が長所。勝つために、この長所を生かすためにはまず出塁することを考えよう」。決して大振りにならず、コンパクトにヒットゾーンへと打球を送り込む打撃を心がけた。

初回は無死一塁からの3球目の146キロの直球をセンター前へ運ぶと、すかさず「ワンバンゴー」で二塁を陥れ、3番・柏木 寿志内野手(九州文化学園-兵庫ブレイバーズ)の2点先制打を引き出すことになった。

3回、先頭打者で迎えた2打席目では、直球から一転、変化球を続けた相手バッテリーの攻めを読み、3球目のチェンジアップを捉え、二遊間を破るマルチ安打をマーク。無死一、二塁から大胆なランエンドヒットで悠々と生還し、完全に流れを徳島インディゴソックスの方へ持ってきた。

6回に放った3安打目以上に貴重だったのは、8回に敵失で勝ち越した直後に、直球で選んだ四球だった。当然、打つ気に逸る場面にあっが、球を見極めることに専念し、西武B班の反撃意欲を削いだ。

岸本について、徳島インディゴソックス・南 啓介代表は「もう少しパワーがつけば、徳島OBの平間 隼人内野手(19年・巨人育成1位)のような選手になれる」と評した。内外野を高いレベルでこなす右投左打プレーヤーという平間との共通項を有している以上に、「チームを生かし、自分も輝く」という岸本の意識レベルは、入団当初の平間をすでにしのいでいるといってよいだろう。
それでも岸本は試合後、「あのスイングを見ると、まだまだ自分のスイングスピードが足りないと思った」と、1回先頭打者で初球を中前に運んだ、過去パ・リーグ盗塁王2回の西武・金子 侑司外野手(立命館宇治出身)の一打を振り返り、新たなテーマを見出した。

この向上心を忘れず、意識と行動を同調することができれば、166センチ、68キロの「小兵」は、日に日にその存在感を増し、目指す場所「NPBドラフト指名」へ近づいていくはずだ。

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この記事の執筆者: 寺下 友徳

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