試合レポート

徳島ISが西武二軍に乱打戦で勝利! 「最強育成球団」の二遊間に収穫あり!

2024.02.18


岸本 大希(徳島インディゴソックス)

<交流戦:徳島インディゴソックス9-8西武B班>◇17日◇高知県立春野総合運動公園

四国アイランドリーグplus所属の徳島インディゴソックスが、西武B班に勝利し「幸先のいい」スタートを切った。昨年は、阪神2位指名・椎葉 剛投手(島原中央出身)を筆頭に、大挙6人のドラフト指名に沸いた。今季は「未知への挑戦~徳島の地から~」がチームスローガン。12年連続のドラフト指名ばかりでなく、独立リーグ史上初の1位指名を目指す上で、最初の試金石となる西武B班との交流戦に臨み、9対8で勝利を収めた。

序盤から攻勢をかけた。1回に西武B班の先発右腕・黒田 将矢投手(八戸工大一出身)から、無死二、三塁のチャンスをつかむと、3番・柏木 寿志内野手(九州文化学園ー兵庫フレイバーズ)の2点適時打などで3点を先制した。

3回には4番・角井 亮太内野手(生駒ー龍谷大)からの4連打などで5得点。各打者が鋭いスイングで黒田から11安打を奪い、ベンチからの有効な声掛けも光った。

NPBの意地にかけて負けられない西武B班は、その裏すかさず1点を返すと、4回には途中出場選手を中心としたつなぎで3点。7回には前の回に151キロをマークした徳島インディゴソックス4番手のルーキー右腕・川口 冬弥投手(東海大菅生ー城西国際大ーハナマウイ)を攻めたて、2死満塁から2番・古川 雄大外野手(佐伯鶴城出身)が右越え三塁打。この試合4打点目となる古川の殊勲打でついに8点差を追いついた。

しかし、徳島インディゴソックスは、8回に敵失で再び勝ち越すと、昨年のクローザー・山崎 正義投手(都立紅葉川)、今季のクローザー候補・工藤 泰成投手(明桜ー東京国際大)の両右腕が残る2イニングを締め、9対8で西武B班に競り勝った。

試合後、徳島インディゴソックス・岡本 哲司監督は「まだ投手はこれから。もっと自分を知って投げてほしい」と、明確な課題が出た投手陣に奮起を促した。一方で、「二遊間はよかった」と、2番として4打数3安打1四球2得点と試合適応力の高さを示した二塁手の岸本 大希内野手(長崎商ー桐蔭横浜大)と、柏木遊撃手のコンビは高く評価した。

登板1イニング目の収穫と2イニング目で課題を得た川口は「2イニング目は変化球でストライクが取れず、自分で苦しくしてしまった。今年で25歳。チャンスは多くないと思っているので、次はいい準備をしたい」と前を見据えた。

徳島インディゴソックスは今後、3月30日の高知ファイティングドックスとのリーグ開幕戦までに、四国でキャンプ中の韓国プロ野球2軍との交流戦などで、さらなる鍛錬を積む。この日刻んだ「NPB基準」を心に留め、個人としても、チームとしても、未知なる領域への挑戦は、ドラフト当日まで果てることはない。

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この記事の執筆者: 寺下 友徳

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