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阪神ドラ2・椎葉剛がいきなり猛アピール 圧力満点の剛速球に徳島インディゴ時代のハングリー精神を見た

2024.01.12


各チームで新人合同自主トレがスタートした。2月からのキャンプに向けて、ルーキーたちが連日アピールを続けている。そんななか、日本一連覇を目指す阪神では、豪華なキャッチボールが実現した。

ドラフト1位・下村 海翔投手(九州国際大付出身)と、ドラフト2位・椎葉 剛投手(島原中央出身)の2人がキャッチボールを実施。同級生同士ということもあってかもしれないが、ドラ1、2による共演は話題を呼んだ。

特に凄かったのは、最速159キロ右腕・椎葉だ。全力投球ではなかったということだが、「ドッジボールみたい」と迫力が凄まじかったことを、下村が証言。それだけ椎葉の中でかける思いが強いのだろう。

事実、椎葉はNPB入りに対して、強い決意をもって独立リーグ、四国アイランドリーグPlus・徳島インディゴソックスで1年間過ごしたことを、以前の取材で語っている。
「クビになったときは、『もう野球無理だなあ』なんて思ったんですけど……。数日経ったときに、『僕には野球しかない、野球を続けたい』って思いが強くなりました。僕は野球しかしてこなかったし、まったく勉強もできなかったですし、悔しい気持ちもありましたから。クビをきられたままで終わるのはダサいですしね。『野球で見返すしかない、1年で見返してやる。1年で絶対にプロに行ってやる』っていう気持ちが強くなったんです」

自身の成長のために、ラストチャンスをかけて社会人野球・ミキハウスを退団後、徳島インディゴソックスに入団。1年でNPBに行くために、トレーニングを惜しまなかった。その取り組みについても、インディゴソックスの荒井健司オーナー兼GMは以前の取材でこう語っていた。

「(トレーニング施設は)夜12時に閉まるのですが、椎葉は深夜まで開けてトレーニングさせて欲しいと直訴してきました。『僕の人生がかかっているんです!』って。ここまで言ってきた選手はほかにいません」

こうした思い、そして取り組みが成就し、たった1年で最速159キロに到達し、ドラフト2位で阪神へ入団を決めた。

目標を達成した剛腕の次の目標は「セーブ王」だ。その第一歩が新人合同自主トレであり、下村に投じた圧力あるストレートだったのだろう。新人合同自主トレはまだ始まったばかりだが、徳島インディゴソックスで見せた急成長を見れば、期待せずにはいられない。

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この記事の執筆者: 田中 裕毅

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