最強育成球団・徳島ISが明かす「新入団3投手育成プラン」、ドラフト指名漏れから「ドラフト1位」を目指す秘策とは?
「徳島に行けば、なんとかなる——」
球界で話題の圧倒的な育成力を誇る徳島インディゴソックス。11年連続ドラフト指名、2023年6人同時指名という偉業を成し遂げている同球団が27日、3人の選手の特別合格者(*)を発表した。今回で3度目の新入団選手発表により、計17人が新たに球団に加わり来年のドラフト指名に向けてしのぎを削ることとなる。
徳島の育成力を支えているのが、「鍛えて勝つ」という育成方針だ。球団が運営するトレーニング施設「インディゴトレーニングハウス」で、選手たちは徹底的にフィジカルを鍛える。同時にしっかりした理論をもとに技術をアップさせ、試合で高いパフォーマンスを実現。ドラフト指名に結び付けるのだ。
NPB入りを目指す3選手の育成プランについて、荒井健司・球団オーナー兼GMに聞いた。
(*特別合格者とはトライアウトとは別に、個人に合格通知が伝えられた選手のことを言う)
篠崎 国忠「日本を代表する投手に」
篠崎 国忠投手(修徳)は192センチで最速148キロ右腕。メジャーも注目した今年のドラフト候補だった。惜しくも指名漏れだったが、素材は一級品だ。
「スケールが大きい選手ですので、将来日本を代表するような投手に育ってもらいたいです。そのためには来シーズンでの完成を求めるのではなく、中長期目線長く野球をやるための心技体の土台を徹底的に、丁寧に、作っていければなと思っています。」(荒井オーナー兼GM・以下同)
善家 朗「投手と野手共にセンスが抜群!二刀流にも期待か⁉」
善家 朗投手(宇和島東)は、最速143キロの右腕。その類まれなセンスから投手も野手もできる万能さがウリ。プロのスカウトの間では野手としても評価が高かった。
「野球センスが抜群で、投手としても遊撃手をしても魅力的で可能性があります。いろいろな方向性を模索していきたいです。彼もまだまだ身体もできていないので、野球選手の前にアスリートとして、しっかり身体を作り、大きく育ってもらいたいと考えてます。」
宮路 悠良「ラストチャンスをかけた155キロ右腕」
宮路 悠良投手(東海大高輪-東海大学-ミキハウス)は最速155キロを誇る剛腕、160キロを投げるポテンシャルを秘めている。
「年齢的にも来年がラストチャンスになります。残された時間をしっかり意識して24時間を有効活用し、怪我せずに1年間突っ走ってもらえればと思います。来年25歳の歳ですがフィジカル的に伸びる要素を残しています。圧倒的な成績とまだまだ底知れぬポテンシャルを感じさせるパフォーマンスを期待します。」
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