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ソフトバンクは「完成度の高い」選手の指名を! ドラ1戦力外・主力高齢化の過渡期ドラフトをこう乗り切れ!〈ドラフト指名予想〉

2023.10.25


2020年以来のパ・リーグ優勝を目指したが、3位に終わったソフトバンク。
今年は日本ハムの近藤 健介外野手(横浜)、ロッテのクローザー・オスナ投手など大補強を敢行しながらも、優勝を逃したことで、ファンの不満が爆発している。
CS敗退が決まったあとに行われた戦力外通告で、ファンは再び嘆くことになってしまった。

戦力外・奥村 政稔投手(中津商出身)
戦力外・岡本 直也投手(岡山理大付出身)※
戦力外・中道 佑哉投手(八戸学院野辺地西出身)※
戦力外・森 唯斗投手(海部出身)
戦力外・高橋 純平投手(県岐阜商出身)
戦力外・嘉弥真 新也投手(八重山農林出身)
戦力外・古川 侑利投手(有田工出身)
戦力外・居谷 匠真捕手(明豊出身)※
戦力外・九鬼 隆平捕手(秀岳館出身)
戦力外・中村 宜聖外野手(西日本短大付出身)※
戦力外・舟越 秀虎外野手(城北出身)※
戦力外・佐藤 直樹外野手(報徳学園出身)
戦力外・上林 誠知外野手(仙台育英出身)
*は育成選手

少し前まで絶対的クローザーだった森、中継ぎの柱だった嘉弥真、二桁本塁打が3回ある上林に加えて、15年の髙橋、19年の佐藤と二人のドラフト1位が結果を残せぬまま戦力外となってしまったのである。
ソフトバンクは他球団に比べて、なかなかドラ1が伸びてこない。そのため3連覇のオリックスと比べると主力選手の顔ぶれがベテラン中心になってしまった。チームが過渡期を迎えた今、どういうドラフトをすればいいのか考えていきたい。

素材重視から完成度重視へ

これまでのソフトバンクは、完成度よりも素材先行型のドラフトだった。しかし、その素材を生かせていない現状がある。今年は1位から育成指名に至るまで完成度の高い選手を狙うドラフトになるかもしれない。近年の巨人と同じ戦略だ。
報道などを総合すると、1位指名は國學院大の武内 夏暉投手(八幡南)の可能性が高い。すでに西武が1位を公言しており、競合は確実だ。
武内が外れたプランも当然考えて臨むことになる。青山学院大・下村 海翔投手(九州国際大付)、専修大・西舘 昂汰投手(筑陽学園)の2人を挙げておきたい。下村は完成度が高く、西舘はソフトバンクの環境で大きくパワーアップできる素材力の高さと意識の高さがある。
社会人投手の指名もありそうだ。トヨタ自動車・松本 健吾投手(東海大菅生)、Honda鈴鹿・森田 駿哉投手(富山商)など即戦力投手がリストアップされているだろう。
完成度の高い高校生投手が九州地区にいる。黒木 陽琉投手(神村学園)だ。今年の甲子園ベスト4入りに貢献した183センチの大型左腕で、最速147キロの速球に加え、独特の曲がりを見せるカーブは尋常ではない切れ味。制球力も高く、走者を背負った場面でもしっかりと投げられる粘り強さもある。素材、メンタル、技術の三要素が備わった黒木を指名できると、若手投手陣の層は厚くなるだろう。

独立リーガーにブレイクの予感

今年も育成選手の大量指名が予想されるが、独立リーグには多くの実力派がいる。
ソフトバンクは、三軍が四国アイランドリーグと交流戦(ソフトバンク杯)をしており、同リーグの選手の実力を測る機会が多い。NPBで通用する独立リーガーを見極めているはずだ。
注目の選手は二人。ソフトバンク杯に優勝した徳島インディゴソックスのシンクレア・ジョセフ・孝ノ助投手は大化けしそうな雰囲気がある。徳島に入団するまでは、ジョンオリバー高-コチス短大-メアリー大と海外でプレーし、今季は徳島で防御率0点台の好成績を残した。真っ向から振り下ろす140キロ後半の速球はクセ球で、曲がりが鋭い変化球を投げ込む。巨人、ロッテで活躍しているメルセデス投手のようなパフォーマンスが期待できる。
また、同じ徳島インディゴソックス・椎葉 剛投手(島原中央-ミキハウス)にも注目だ。最速159キロを誇る速球派右腕だが、彼のストレートは伸びるだけではなく、制球力も高い。独立リーグは150キロ超えの投手が多くなってきたが、椎葉は実戦力の高さも持ち合わせている。現在、中継ぎを支える又吉 克樹投手(西原高 – 環太平洋大 – 香川OG-中日)に続く、独立リーガーの活躍が福岡でも見られるかもしれない。

文/河嶋宗一(編集部主筆)
*「12球団ドラフト指名予想」記事一覧はこちらから

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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