試合レポート

【関西六大学野球】1回戦 京都産業大 vs 大阪商業大

2023.10.05


京都産業大が5連勝!3連覇中の大阪商業大に競り勝つ

<関西六大学野球秋季リーグ:京都産業大6ー5大阪商業大>◇5日◇第6節1回戦◇わかさスタジアム京都

京都産業大がリーグ戦3連覇中の大阪商業大相手に先勝した。

大阪商業大は今秋ドラフト候補の最速151キロ左腕・高太一投手(4年=広陵)が先発。大勢のスカウトが見守る中、3回までパーフェクト投球と抜群の立ち上がりを見せる。

しかし、4回表に1死から2番・西峯拓海外野手(3年=滋賀学園)に初安打を許すと、盗塁で二塁に進まれる。ここで3番・村山聖太(3年=鳥羽)に右中間への適時二塁打を打たれて先制点を献上してしまった。

さらにその後、2死満塁から7番・山本陸捕手(3年=奈良大附)に中越え3点適時二塁打を浴びてこの回だけで4失点。結局、高は5回5安打4失点で降板となり、「4回でバタバタといってしまった。クイックになってからの制球力や変化球が自分の中で甘い部分が沢山あったと思います。悔しい、情けないの一言です」と肩を落とした。

大阪商業大は京都産業大の先発・藤川紘斗投手(4年=京都すばる)の前に5回まで1安打無得点に抑えられていたが、6回裏に1死一、三塁から2番・蜷川大捕手(2年=広陵)の中前適時打で1点を返すと、1死満塁から4番・渡部聖弥外野手(3年=広陵)が3ボール2ストライクから右中間を破る3点適時三塁打を放ち、同点に追いついた。

さらに大阪商業大は続く5番・山本晴登外野手(3年=大阪商業大高)の右犠飛で勝ち越しに成功。ビッグイニングを作って試合をひっくり返した。

しかし、7回表に1死三塁から暴投で京都産業大が同点に追いつくと、8回表には先頭の5番・星田大輔内野手(2年=乙訓)がレフトに二塁打を放ち、勝ち越しのチャンスを作る。

さらに6番・小野兼太郎外野手(3年=)の打席が3ボールとなったところで大阪商業大はドラフト候補右腕の上田大河投手(4年=大阪商業大高)に継投。「四球はOKくらいの余裕はあった」という上田は1ストライク3ボールからバントを試みた小野を捕邪飛に打ち取り、走者を進ませなかった。

これで流れが変わるかと思われたが、7番・山本が「上手く体が反応した」と2ストライクから内角のストレートを捉え、中越え適時二塁打で勝ち越しに成功。試合終盤に大きな1点を奪った。

6回に捕まった藤川は7回以降に立ち直り、最後までマウンドを守り続ける。9回裏は1死一塁から三振を奪うと、捕手の山本がスタートを切っていた1塁走者を二塁で刺し、三振ゲッツーで試合終了となった。

京都産業大はこれで5連勝。最初の2節は勝ち点を落としたが、ここにきて投打が噛み合っている。2安打4打点の活躍を見せた山本は「勝ち切るということと、自分たちのやるべきことをしっかりやって、楽しんで野球をやっていきたいです」と次戦に向けて意気込んだ。

敗れた大阪商業大は4連覇をするためにも連敗は避けたいところ。主将を務める上田は「やり返すしかない」とリベンジを誓う。6日の2回戦では底力を見せられるか。

取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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