News

慶應義塾のトップバッター・丸田湊斗は「先輩」ら同様に大学を経てのプロ入りなるか

2023.09.13


丸田 湊斗(慶應義塾)

今年の夏の甲子園は慶應義塾(神奈川)の優勝で幕を閉じた。なかでもU-18侍ジャパンにも選ばれたトップバッター・丸田 湊斗外野手(3年)は、夏の甲子園決勝戦で先頭打者ホームランを放つなど存在感が光った。その進路が注目されるが、現時点で進路に関しての明言はない。

慶應義塾出身でドラフト指名された選手は過去9人いる。初めてドラフト指名された慶應義塾出身の選手は佐藤 友亮(西武)だった。

佐藤は、慶應義塾時代に甲子園出場はなかった。慶應義塾大を経て2000年ドラフト4位で指名を受け西武に入団し、1年目から46試合に出場した。2004年には105試合の出場で打率.317(306打数97安打)と結果を残した。確固たるレギュラーとはなれなかったものの、控え選手としてチームに貢献。2012年まで西武一筋でプレーした。以降は西武でフロント、コーチを歴任。今シーズンからは日本ハムのファーム野手育成コーディネーター兼打撃コーチに就任した。

その後はしばらく慶應義塾からドラフト指名選手は生まれなかった。しかし2013年の白村 明弘(日本ハム6位)から2021年の正木 智也外野手(ソフトバンク2位)まで、育成ドラフトを含めて8人が指名されている。

そこから今シーズンは守護神として起用されている矢崎 拓也投手(2016年広島1位)や、中継ぎの一角を担う木澤 尚文投手(2020年ヤクルト1位)といった1位指名から、主力を勝ち取った選手も生まれた。野手では柳町 達外野手(2019年ソフトバンク5位)が、外野のレギュラーを奪わんとする勢いだ。

近年は慶應義塾OBから各球団の主力選手が生まれているが、佐藤から正木までの合計9人の指名選手は、いずれも慶應義塾大を経てのドラフト指名だった。高卒でそのままドラフト指名されプロ入りした選手は1人もいない。

夏の甲子園で一躍、名が知れ渡った丸田は、先輩たちと同様に慶應義塾大へ進学してからプロ入りを目指すのだろうか。それとも今年プロ志望届を提出し、ドラフト指名を待つのだろうか。その決断に注目が集まる。

<慶應義塾出身でドラフト指名された選手>

佐藤 友亮(慶應義塾大→2000年西武4位)
白村 明弘(慶應義塾大→2013年日本ハム6位)
山本 泰寛(慶應義塾大→2015年巨人5位)
加藤 拓也(慶應義塾大→2016年広島1位)※現・矢崎 拓也
津留崎 大成(慶應義塾大→2019年楽天3位)
柳町 達(慶應義塾大→2019年ソフトバンク5位)
植田 将太(慶應義塾大→2019年ロッテ育成2位)
木澤 尚文(慶應義塾大→2020年ヤクルト1位)
正木 智也(慶應義塾大→2021年ソフトバンク2位)

※2022年ドラフト終了時点

この記事の執筆者: 田中 裕毅

関連記事

1 Comment

  1. 松本 修顔

    2023-10-17 at 10:41 AM

    今年の慶応打線はとてつもなく最強でした。
    丸田君が大学への進学はとてもすごい決断だと思います。

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.12

【春季新潟県大会】プロ注目右腕・茨木佑太が完封!元プロの芝草監督は素材、メンタル面も絶賛!

2024.05.12

【春季京都大会】センバツベンチ外の西村がサヨナラ打!新戦力の台頭目立つ京都外大西が4強進出

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?