試合レポート

【甲子園】2回戦 九州国際大付 vs 土浦日大

2023.08.12


SCORE
土浦日大
九州国際大付
1234567891011121314
0 0 1 0 0 0 2 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0
TOTAL
3
0

140キロ超え3投手をリードする土浦日大の正捕手に注目

<第105回全国高校野球選手権記念大会:土浦日大3-0九州国際大付>◇12日◇2回戦◇甲子園

今年の土浦日大(茨城)は投打ともに総合力が高い。全国で戦うには149キロ右腕・小森 勇凛投手(3年)、143キロ右腕・伊藤 彩斗投手(3年)、144キロ左腕・藤本 士生投手(3年)の3人が強みになっている。

並み居る強打のチームが多い中、この3人が好投することが条件になる。ここまで3人は持ち味を発揮し、好投。甲子園で2試合合わせて19イニングで自責点2に抑えている投手力の高さは恐れ入る。

その3人が全幅の信頼を置くのが、正捕手で主将の塚原 歩生真捕手(3年)だ。九州国際大付戦で5回1安打無失点の好投を見せた小森は「塚原は本当に観察力があって、打者の欠点を理解してリードしてくれて助かります」と語る。

塚原は九州国際大付の打者にはこんな印象を持っていた。

「しっかりと振ってくる強力打線という印象でした。ただ、じっくりとみると、外角が見ていない、内角が見えていない、緩急を使えば抑えられそうだな、高低差をつけば抑えられるなという、欠点が分かったので、リードはしやすかったです」

打者をしっかり見てリードしているのが分かる。ただ、塚原は「自分は支えているだけで、3人が素晴らしかったから抑えられたと思います」と謙遜し、3投手の力投を称える。

注目のスラッガー・佐倉 侠史朗内野手(3年)の第1打席では変化球中心で攻め、最後は小森の自慢の144キロの直球で左飛。キーマンの第1打席を抑えたことで、投手陣は実力を発揮した。

盤石な試合運びでベスト16入りし、次は専大松戸(千葉)と対戦。ハイレベルな試合が予想されるが、やはり正捕手の塚原がキーマンになりそうだ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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2 Comments

  1. OB TAKADA

    2023-08-22 at 11:23 AM

    戦前の予想外に土浦日大は、大した高校だったな。

    夏は、やはり打撃と身に染みたことでしょう。

    投手はエース田端君がいる。

    1年間で球速もアップするだろう。

    ならばやはり打撃だ。

    夏に強い九国!来年の夏、再び甲子園で!リベンジ!

    追伸:無死2塁。あそこはやはり100%送りでしたね。

  2. OB TAKADA

    2023-08-28 at 5:54 PM

    全国大会お疲れ様でした。
    やはり夏甲子園は打撃が重要痛感しました。
    土佐日大は戦前評判はさほどでなかったが、終わってみれば大したチームだったな。
    夏に強い九国。投手は田端君が全国(甲子園)で通用する事が分かったのが収穫。球速も上がるだろうし。是非とも来年夏甲子園でリベンジして欲しい。
    大いに期待しています。
    追伸:やはりあの時無死2塁は、100%送りでしたね。

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