試合レポート

立命館守山vs水口

2023.07.16


立命館守山先発の杉本倫太郎

立命館守山が2試合連続の5回コールド勝ち

<第105回全国高校野球選手権滋賀大会:立命館守山12ー1水口(5回コールド)>◇15日◇2回戦◇マイネットスタジアム皇子山

2年連続準優勝の立命館守山が5回コールド勝ちで3回戦に進出した。

立命館守山の先発は最速140キロ右腕の杉本 倫太郎投手(2年)。「先発を任されて緊張しましたが、初回から自分のテンポで投げることができたので良かったです」と130キロ台後半の威力のある直球を軸に1回の水口を三者凡退に抑え、上々のスタートを切る。

対する水口先発の山本 流輝投手(3年)も1回戦の玉川戦で140キロをマークした速球派右腕だが、序盤から立命館守山打線が火を噴く。1回に1死満塁から5番・中田 皓介外野手(3年)の中犠飛で1点を先制。2回にも主将の1番・小畑 颯諒内野手(3年)の左前適時打などで4点を加え、山本を3回途中でマウンドから引きずり降ろした。

その後も打線が繋がった立命館守山は4回までに12得点。水口は3失策と守備が乱れたのも痛かった。

打線の援護に恵まれた杉本倫は4回を投げ、1安打6奪三振で無失点。「変化球が最初は入らなかった」と課題も話していたが、無四球で守りに流れを呼びこんだ。

何とか意地を見せたい水口は5回に2死一塁から3回途中からマウンドに上がっている藤井 太詩投手(3年)の中越え適時二塁打で1点を返す。後続は続かず5回コールド負けに終わったが、「最後に意地を見せよう」と選手に呼びかけた種谷涼監督の檄に応えることはできた。

勝利した立命館守山は2試合連続の5回コールド勝ち。「良い形で勝てて良かったですね。守備がしっかりしていたので、その中で攻撃の流れができたと思います」と秋武 祥仁監督は次チームの戦いぶりに手応えを感じている様子だった。

2試合で無失策の安定した守りがチームに好循環をもたらしている。悲願の甲子園出場に向けてここまでの戦いぶりは順調だ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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