試合レポート

若松VS東金

2023.07.09


若松が毎回安打の18安打12得点と攻撃の手を緩めることなく初戦突破

〈第105回全国高校野球選手権千葉大会:若松12ー5東金(8回コールド)〉♢9日♢1回戦♢長生の森公園

 若松は先発・門長 翔琉投手(3年)、東金の先発は子安 陽大投手(3年)で試合が始まる。

 試合は初回、若松が仕掛ける。1番・石原 琉真外野手(3年)が内野安打で出塁し、続く打者のところで盗塁を決める。四球と4番・江頭 駿内野手(3年)の右前安打で1死満塁とするが、後続が三振となり2死満塁となる。ここで突如、東金先発の子安の投球が乱れ2連続四球で若松が初回2点を先取する。

 東金は2回に先頭の5番・若山 蒼弥内野手(3年)が左前安打で出塁すると、その後、四球と内野安打で無死満塁となる。ここで8番・齋藤 獅恩外野手(3年)が投ゴロを放ち、それが悪送球となり2点を奪い同点となる。さらに内野ゴロの間に1点を取り3対2と逆転に成功。3回にも1点を加え4対2と試合展開を有利に進めるかと思われたが、若松が3回に1点、4回に1点を取り試合を振り出しに戻す。

 若松は毎回安打の攻撃で5回には5安打4得点、8回には2死満塁から押し出しで1点、ここで3点取ればコールドで決まる場面で3番・立石 智希捕手(3年)が走者一掃の右越え二塁打を放ち3点が入り、8回コールドで若松が勝利を決めた。

 若松の耀監督は「初回理想の攻撃ができたが2回と3回に点を許してしまい相手のペースに試合が進むと感じたんですが、毎回安打の選手の活躍で中盤以降、試合を有利に進められました」と語る。確かに選手の積極的な打撃が奏功した。

 若松は12日の2回戦で今春関東大会準優勝の木更津総合と対戦する。厳しい試合展開になると予想されるが、どこまで向かって行けるか楽しみだ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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