長崎海星のプロ注目捕手は昨秋の悔しさを乗り越え、試合を決める適時三塁打を放つ
田川 一心(海星)(日刊スポーツ/アフロ)
トーナメント表
・第95回センバツ大会の勝ち上がり
速報
・海星vs社
<センバツ高校野球:海星5ー1社>◇20日◇2回戦
長崎海星(長崎)が初戦突破を決めた。4番田川 一心捕手(3年)の活躍が光った。
4回表、試合を決定づける右中間を破る適時三塁打を放った。3回裏に1点をとられて苦しい場面だった長崎海星にとっては大きな一打だった。
「1点を取られた状況でしたので、先発の吉田(翔=3年)に楽に投げてもらいたい思いで打ちました。甲子園で打てて良かったです」と喜びを見せた。
もともとは捕手だったが、1学年上に西村 陽斗捕手(日鉄ステンレス)という好捕手がいたため、三塁手としての出場していた。新チームから捕手となったが、高校野球の捕手の難しさを感じた。
「公式戦で勝つにはどういうリードをすればいいのか、投手の持ち味を引き出すにはどうすればいいのか、悩む日々でした」と打ち明ける。
昨秋は九州大会準決勝で沖縄尚学に敗れた。
「自分のミスで敗れたと思っています。そうした悔しさを忘れずに冬の練習に取り組んできました」と振り返る。
この日も左腕エース・吉田の持ち味を引き出し、勝利を呼び込んだ。次の相手は広島広陵(広島)に決まった。優勝候補と目される相手にどんな戦いを見せるか注目だ。