石川、鵜飼など実はスラッガー候補揃いの中日。とにかく大ブレークさせなければ、未来はない
中日・石川 昂弥
中日は現役ドラフトでDeNA・細川 成也外野手(明秀日立出身)を獲得した。打線の長打力不足を解消することを意識した補強だったと考えられる。実は、中日は近年、スラッガー型の選手を指名してきたが、その素材がいまだ大成していない現状がある。
21年はドラフト1位でブライト 健太外野手(都立葛飾野出身)、2位で鵜飼 航丞外野手(中京大中京出身)と2人のスラッガーを獲得した。それ以前にも、2016年3位で和製大砲の石垣 雅海内野手(酒田南出身)が入団し、故障もあり、今季は37試合で5本塁打に終わった石川 昂弥内野手(東邦出身)を2019年のドラフト1位で獲得している。今年のドラフトでも社会人屈指のスラッガー・福永 裕基内野手(天理出身)を7位で指名した。球団も野手陣のスケールを大きくしようとドラフトではそういう人材を獲得してきたが、まだ大成に至っていない。
阿部 寿樹内野手(一関一出身)が楽天に移籍したことで、長打を打てる野手の補強は急務になっている。チームが一変するには、この中から2人以上は「2ケタ本塁打」もしくは「高OPS」「高打率」「高打点」を残すことが求められるのではないか。とにかく大ブレークさせなければ、未来はない。